駆け込み需要で40％アップ！ 8月のマーケット

ココも気になる！その２

VWが3カ月連続で月間最高記録を更新

　エコカー減税＆新車購入補助金制度が国産車メインの支援策だったこともあり、回復が遅れていた輸入車市場だが、輸入自動車特別取扱制度（PHP）の弾力運用と各インポーターの対象モデル導入努力により、売れ行きが向上。1～8月累計では海外メーカー製のみで11万7372台、前年同期比118.6％まで復調した。ただ金融危機前の08年データと比べると、8月単月では136.1％だが、1～8月累計では90.8％と今一歩の状況だ。

　ところがVWは別格。6月5630台、7月4873台、8月3898台と3カ月連続で過去の月間最高記録を更新。1～8月累計では3万3632台と、前年同期比139.3％と前年を上回っているのはもちろん、08年比でも110.3％と好調な売れ行きになっている。これはいち早く、「ゴルフ」、「ゴルフヴァリアント」、「ポロ」といった主力モデルにエコカー減税＆補助金対象モデルをラインナップしたことが大きな要因だが、販売ネットワークの底力も見せつけた形だ。

　さらに9月30日まで、「VWオリジナル購入補助金」を実施。対象モデルはポロ、ゴルフ、ゴルフヴァリアントの一部グレードだが、期間内に契約し、11月末までに登録が完了すれば、10万円をサポートしてくれる。ポロなどは納車まで2カ月程度かかる状態だが、補助金制度終了で二の足を踏んでいたユーザーには朗報だろう。こうしたきめ細かいサービスもVWの強みの一つで、これが1～8月累計で海外メーカー製輸入車市場の販売シェア、過去最高となる29％獲得につながっている。

　こうしたオリジナル補助金はフィアットジャパンも実施中。期間は9月30日までで「フィアット500」や「プントエヴォ」の対象モデルなら15万円のサポートが受けられる。お見逃しなく！