3シリーズオーナーへ、あえて浮気のススメ!?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:篠原 晃一
サイズからしてよくよく見るとびっくり。全長×全幅×全高は4825×1830×1510mmで、3シリーズツーリングに比べ、200mmも長く、30mm広く、50mm高い。オマケにホイールベースは、110mmも長く、かなり細かく変わっていてガワは全面作り変え。聞けばホイールベースは中国で作られているロングホイールベース仕様と同じで、もしや安直? という指摘も無くは無いが、結果モノが個性的なら全然関係ない。
もちろん基本となるパワートレインはスペックを含め一緒で、ベーシックな直噴2リッター直4ターボが184ps仕様の「320i」と245ps仕様の「328i」の2つで、さらに直噴3リッター直6ターボが306ps仕様の「335i」で全3種類。ギアボックスはもちろんすべてZF製8ATだ。
が、乗るとムードはかなりセダン&ツーリングとは違う。まず見た目だが、確実によりアットホーム。背が絶妙に高く、トップからリアにかけてのルーフライン、要は背中がスッと丸みを帯びており、サイドパネルも膨らみ気味。ヘンな言い方だが、結婚してちょっとシアワセ太りしたイケメンな3シリーズみたいだ。
乗り込むと違いはより鮮明で、シート座面は運転席からしてツーリングより60mm高くなってて乗り降りし易く、見晴らしも良くて開放的。SUVほどではないけど、その手のクルマやミニバンの走りを知った人向けだ。
さらに圧巻はリア席&ラゲッジで、とにかくゆったり居心地がいい。それは運転席同様高くなった座面と、大きな背もたれによるもので、かなり大柄な人でも全面的に背中を預けられる。もちろん角度調整が可能だ。
また座面が高くなることで、セダン&ツーリングのようなリアのホイールハウスの出っ張りがなくなったのもスッキリ化した要因。BMW側は「ラウンジ的」というが、まさにその通り。非常に開放的かつラクチンで、ついでにホイールベースの延長によりヒザ回りも広く、身長176センチの私が前後に座った状態でコブシが3つも入る。この広さはさすがに今までの3シリーズにはない。
加えて凄いのはラゲッジ容量で、実に520リッター。ツーリングの25リッター増しでこれは本当に広い。ついでに深さがあって使い勝手も良く、これまたSUVやミニバンに慣れた人にも満足できるレベルであり、見た目のアットホームさを補って余りあるメリットだ。
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