ワールドCOTYも受賞。ボルボが世界的にノッてる理由は何なのか?
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:ボルボ・カーズ
掲載 更新 carview! 文:小沢 コージ /写真:ボルボ・カーズ
思い返せばボルボは2010年までフォードのプレミアムグループ傘下で苦労しておりました。デザインや走りでオリジナル性を出そうとしてたけど、一部でなかなかフォードグループの枠から出られず、例えば2代目「V40」は「マツダ アクセラ」や「フォード フォーカス」と骨格を共有してたし、SUV系も一部ランドローバーなどと共有。
ところがジーリー体制後はいきなり1兆円以上かけてオリジナルプラットフォーム新開発。それも「XC60」や「XC90」に使われている大型のSPAプラットフォームと、「XC40」に使われているコンパクトカー用のCMAプラットフォームの2種を完全新規開発。
結果生まれたのが今回のXC60やそのアニキ分のXC90、さらに欧州COTYを穫ったコンパクトSUVのXC40なわけで、ズバリどれもハズレなし。これほどまでに新規でやり直した自動車メーカーで露骨に成功している例ってないんです。それも中国資本で。今後は新プラットフォームのCMAも使って、中国で新ブランド「LINK&CO」もお目見えするし、これもまた台風の目になりそう。要するにボルボの復活は今や1つのトレンドなのです。それも含めてのWCOTY受賞なのではと。
とはいえ磐石なドイツプレミアム御三家を本当の意味で超えるのはなかなか容易じゃありません。先日は日本でも当の注目コンパクトSUV、XC40が上陸したばかりだし、このボルボ旋風は一体どこまで続くのか? 今はそこに注目です。
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