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新型ゴルフ海外試乗記。清水和夫が報告!

最後のゴルフになるかもしれない!?

VWはまずポルシェ博士がヒットラーに依頼されてドイツの国民車ビートルを作ったところから始まった。その意味では歴史的にはメルセデスやアウディのほうがはるかに古い。だが、VWが名実ともにドイツを代表する自動車メーカーとして君臨する理由は、ビートルの思想を次の世代のゴルフに託し続けてきたからだろう。初代ゴルフが誕生したのが1974年。空冷リヤエンジンという合理的なパッケージから、エンジン横置きFFハッチバックというまったく新しい国民車を作った。

今では当たり前のFF車であるが、当時は等速ジョイント技術が完成されていなかったので、FR車よりも技術的には先進的であった。ちなみにこの初代ゴルフのコンセプトカーはアウディのプロトタイプを流用し、デザインはジウジアーロの作品であった。その後ゴルフは世界中で販売されるようになり、ピープルムーバー(人々の移動)をコンセプトとするようになった。ドイツの国民車から世界の市民車に躍り出たような勢いで売れた。ところで、初代ゴルフが800kgの重さで誕生したことを考えると、30数年の間に重量やパワーは二倍になってしまった。これでは初代ゴルフの哲学をこれ以上継承することはできないかもしれない。

初代ゴルフが誕生したころ当時の社長は「未来は過去を精算したときにやってくる」という意味の有名な言葉を残している。その教えに従うなら、ゴルフVIは最後のゴルフになるかもしれないと思った。

自然エネルギーの宝庫であるアイスランドで試乗会が行われたことは、そんな未来を暗示しているのだろう。そして私たちがアイスランドから帰国するなり、同国の銀行が破綻し、国有化されたというニュースが世界中を駆けめぐった。実態のない架空の成長劇に踊らされてきたのだ。すべてを壊すことでこそ、新しい価値が生まれるのだろう。その先駆者はふたたびVWから生まれると信じている。

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