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メルセデス Sクラスクーぺ/カブリオレのマイチェンの詳細が明らかに 新世代エンジンにも注目

独ダイムラーは12月3日、メルセデスベンツの最高級セダンSクラスをベースとした4座クーペ「Sクラスクーペ」および4座オープン「Sクラスカブリオレ」のマイナーチェンジについて詳細を明らかにした。

Sクラスクーペは2014年3月のジュネーブショーでデビュー。SクラスベースのクーペはそれまでCLクラスと呼ばれていたが、出自をより明確にすべくモデル名を一新した。また、Sクラスとしては久方ぶりとなるカブリオレもクーペに遅れること1年半、2015年9月のフランクフルトショーで披露された。

デビュー後初となる今回のマイナーチェンジでは内外装がアップデートされたほか、パワーユニットにも手が入れられ、ベントレー コンチネンタルや近々デビューが予定されるBMW8シリーズといった手強いライバル達を迎え撃つ体制を整えた。

エクステリアでまず目に付くのはOLEDを用いた新たなテールランプ。発光部を素材ならではの薄型デザインとすることで浮遊感を表現するとともに、実用面でもあらゆる角度からの視認性向上を図っている。高価なOLEDが66個も奢られるのはこのクラスならではの特徴だ。

インテリアではウッドパネルやシート表皮などのトリムが刷新されたほか、新デザインのステアリングホイールにはタッチコントロール機能が付与され、拡張された音声認識機能はエアコンやシートヒーターまでコントロール可能となっている。

パワーユニットでは「S560」に新世代の4リッターV8ツインターボが搭載されたことが注目される。日本では「S550」と呼ばれるマイナーチェンジ前のグレードから排気量が0.7リッター縮小し、燃料消費も8%削減されたにもかかわらず、出力は反対に469馬力へとアップしている。また、クーペには低負荷時に4気筒を休止させるシリンダーシャットオフ機能も付与し、エコと走行性能を高次元で両立させている。

このクラスの購入層にあたる目の肥えた富裕層にアピールするには、その時代の最新・最高の技術やデザインを備えることが求められる。その点、メルセデスの典雅(てんが)な新型クーペとカブリオレは今回のマイナーチェンジによってその評価をさらに盤石なものとしそうだ。

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