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2015年、世界は自動化というパンドラの箱を開けた【2015総括&2016展望】

2015年、世界は自動化というパンドラの箱を開けた【2015総括&2016展望】

東京モーターショー2015でワールドプレミアされた「ニッサンIDSコンセプト」。 自動運転モードではハンドルが“格納”されて情報ディスプレイが現われ、音声やジェスチャーによるコミュニケーションですべての操作が完結する。(写真:日産自動車)

自動車はますます責任が求められ、失敗が許されなくなる

2015年、小沢コージ的になにに驚いたって「自動運転」と「VWスキャンダル」でありましょう。VWについては今さらなので省くとして、両者が奇しくも象徴しているのは、今後自動車がエコ的にも安全性的にも倫理的にもますます高いレベルの完成度を求められるという事実だ。

それは現代人が人間的常識や親切心だけでなく、技術的知識やリテラシーを求められることにも似ていて、いくら性格の良いナイスガイだろうが、スマホやパソコンの扱いが苦手だと情弱(※ネット常識に欠けることを揶揄する蔑称)とか言われたり、メールを誤送信すればバカにされたりする。人もマシンもますます技術力と責任が求められ、失敗が許されなくなるのだ。

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