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フィット出荷減も、駆け込み需要で販売増!

スーパーハイト系の軽自動車が人気

■アクアが5カ月ぶりの首位に

 2月の乗用車月間ランキング(軽乗用車含む)は「トヨタ アクア」が2万3973台で5カ月ぶりの首位に返り咲いてきたが、前年同期比では2.3%減とマイナスになっており、これは「ホンダ フィット」のハイブリッド車がリコールで出荷停止となった影響が大きい。2位の「トヨタ プリウス」も0.1%増の2万3501台と横ばいで、7位まで後退したフィットは台数こそ1万8303台と1月に比べて大幅減だったものの49.5%増。昨年10月から4カ月にわたって2倍以上の台数をマークしてきたフィットだけにこの落ち込みは痛いが、新車マーケット全体の縮小を防ぐためにもリコールの影響からの早い立ち直りを望みたいところだ。

 3位から6位はスーパーハイト系の軽乗用車が占めており、3位の「ダイハツ タント」は新車効果の持続で前年同期比72.8%増の2万3166台とアクア、プリウスに迫る台数を販売。そして4位には「日産 デイズ」がデイズルークスの追加をテコに2万697台と増やしてランクアップ。5位に「ホンダ Nワゴン」、6位に「ホンダ N-BOX」とホンダの軽自動車も強さを維持するが、N-BOXは前年同期比18.0%減と昨年ほどの勢いはない。


■ノアとヴォクシーが赤丸急上昇で登場

 登録乗用車ランキングでは、3位となったフィットに続いて4位が「日産 ノート」、5位が「トヨタ カローラ」、6位が「日産 セレナ」、7位が「トヨタ ヴィッツ」と続くが、ノート、セレナは前年比減でやや元気がない。

 一方で、8位「トヨタ ヴォクシー」、9位「日産 エクストレイル」、10位「トヨタ ノア」はまさに赤丸急上昇。137.5%増で7554台のエクストレイルは昨年末からの勢いを持続した形だが、いよいよランク入りしてきたヴォクシーは105.8%増の8147台、ノアは94.0%増の6202台と大幅増。3月はセレナとの戦いがさらに激化しそうな気配だ。

 フィットと同じくハイブリッド車のリコールによる出荷停止が影響した「ホンダ ヴェゼル」は、1月の9位から22位と大幅にランクダウン。期待されていただけに残念だが、対策の進行によりまたベストテンへ戻ってくることになるはずだ。また、ベストテン外ながら11位には「マツダ アクセラ」が前年比で5倍近い伸びで上昇中。クリーンディーゼル車が大きく伸びており、登録が順調に進めば3月はベストテン入りもありそうだ。

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