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ヴィラージュ 海外試乗 V12アストンの新たな顔

単なる快適なスポーツGTにあらず

そうはいっても、ヴィラージュは単に乗り心地が快適なだけのスポーツGTではなかった。信じられないほど空いた高速道路では、メーターの200km/hを超える高速クルージングを造作もなくやってのけたのに加えて、カントリーロードを走った後に険しいワインディングに至ると、いよいよDBS譲りのフットワークを見せ始めた。

ステアリングは例えばV8ヴァンテージSより明らかに軽いが、路面感覚を繊細に伝えてくるため、ドライバーは自信を持ってコーナーに飛び込んでいける。すると、20インチのピレリPゼロが確実に路面を捉えて強大なコーナリングパワーを発揮し、ボディサイズを忘れさせる小気味よい身のこなしでコーナーの連続を気持ちよく駆け抜けていく。

そういう場面でスポーツモードを選ぶと、ADSがハード側に切り替わって姿勢変化が少なくなり、コーナリングが一段と切れ味鋭くなるとともに、コーナー脱出時のトラクションがより確実に感じ取れるようになる。それでいて、スポーツモードでも乗り心地がほとんど悪化しないのも、ヴィラージュの美点のひとつだ。カーボンセラミックローターを備えるブレーキが、強力な制動力と繊細なコントロール性を両立させているのも好ましい。

途中で乗り換えたヴォランテも、素晴らしいフルオープンのスポーツGTだった。これもボディが充分な剛性を備えているから、クーペに遜色のないハイレベルな乗り心地とコーナリングを味わえるのに加えて、ウインドストップを立てておけばオープンのまま200km/hを超えても快適に高速クルージングできたのも、鮮烈に印象に残った。

というわけで、DB9とDBSの中間車種というポジショニングを与えられたヴィラージュの出来は、想像以上によかった。その結果、上と下のモデルの存在価値を薄めてしまい兼ねないところが、アストンマーティンにとって少々問題かもしれない。

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