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フォレスターが大胆変身 新シャシーで快適性向上

バランス取れたインプレッサの“ワゴン版”

2種類のフォレスターを駆け足で試乗して感じたのは、“SUVとしては”といった条件を付けなくても、バランスよく仕上がっていること。とくにターボエンジンを積むXTはその印象が強い。XSとは35万円(税抜)の価格差があるものの、それを押してでも手に入れる魅力はあると思う。両者の燃費にさほど差がないのも、そんな気持ちを後押しする。

フォレスターとインプレッサを比較する人は少ないだろうが、フォレスターは価格のアップがわずかなわりに、荷室が広いことに加えて、後席がリクライニング可能だったり、荷室からワンタッチで後席を倒せたりと、使い勝手がいいうえ、横滑り防止機構のVDCやリヤ前席3点式ベルト&ヘッドレストなどが標準で備わるなど、買い得感は高い。背の高さが邪魔にならない人には“インプレッサワゴン”として、なかなかいい選択ではないかと思った。

ただ、ふつうのSUVになったことで、旧型ほど個性が感じられないのがさびしいところ。RAV4やエクストレイルなどと同じ土俵で戦うことになり、果たしてその存在感を高めることができるのか、正直、心配ではあるが、よくまとまったクルマだけに、期待を持って見守っていきたい。

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