顔も悪路走破性もやりすぎが個性。三菱のMC版デリカ:D5プロトタイプに乗った
掲載 更新 carview! 文:サトー タケシ/写真:菊池 貴之
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三菱デリカD:5のマイナーチェンジについて補足すると、ガソリンモデルは従来型をそのまま継続販売する。クリーンディーゼルエンジンと4輪駆動システムを組み合わせた仕様がマイナーチェンジを受け、よりシュッとしたデザインを与えられたデリカD:5 アーバンギアというモデルもラインナップに加わった。D:5とD:5 アーバンギアの中身は一緒なので、以下、同じモデルとして紹介したい。
外観に目を奪われがちであるけれど、インテリアも水平基調のデザインに仕立て直された。水平を感じさせるのは悪路で車体が傾いたことを把握しやすくするためとのことで、ファミリー向けのミニバンでそこまでやるのかと軽く驚く。色艶と手触りがいい樹脂類とレザーははっきりと質感が向上しており、上質さという点において他社のミニバンに引けをとることはなくなった。
といったところを確認してから、2.2リッターのディーゼルターボエンジンを始動。このエンジンはマイチェンにあたって新しいインジェクターの採用などで最大トルクが360Nmから380Nmにアップしている。しかも1500rpmという低回転域から350Nmの大トルクを発生するので、2トン近いボディをスムーズかつ力強く押し出す。窓を閉めている限りノイズも低く、余裕ある加速力とあいまって威風堂々とした高級感を感じさせる。
ディーゼルエンジンと組み合わされる8速ATは新開発。従来の6速ATと比べると、1速は約8%のローギアード化、トップギアは約18%のハイギアード化となっている。今回は曲がりくねったクローズドコースの試乗だったので、高速巡航でのハイギアード化の恩恵を感じることはできなかったけれど、発進加速や、後述するオフロードコースでの良好なドライバビリティで、1速のローギアード化の効果を体感することができた。
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