新型アウディA3スポーツバックに先行試乗。ゴルフより硬目だがアウディらしい走りやマイルドHVのパワー感がある
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office 654
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試乗したのは1.5L 4気筒ガソリン直噴ターボを搭載した35TSFIと呼ばれるモデルで、最高出力150ps、最大トルク250Nmを発生する。カタログ上の性能は0-100km/hが8.4秒、最高速度は224km/hに達する。シャーシは旧モデルからの踏襲でフロントはマクファーソンストラット、リアはマルチリンクが採用されている。
まず感じるのは以前試乗したゴルフよりもやや固いセッティングで、動きは明らかに敏捷だ。それを可能にしているのはステアリングで、路面からのフィードバックが正確かつ全域で操舵力の軽いアウディ独特の優れたシステムである。
エンジンのレスポンスも鋭く、スロットルペダルの動きに素早く呼応してパワーが盛り上がってくる。ゴルフと同じベルト駆動のスタータージェネレーター(BSG)による48VのマイルドHVシステムはアイドリングストップからのスムーズな発進はもちろんのこと、低負荷時のコースティング中には、停止しているエンジンに代わって駆動力を供給する。そのためにDC/DCコンバーターと、助手席(右側)シート下には48Vのリチウムイオン電池を搭載している。
最新のADASはプリ・センス・フロントや車線逸脱警告などを標準装備、オプションでACCやクロストラフィックアシストなどが用意される。
ドイツをはじめとするヨーロッパではすでに3月から予約が始まっており、5月からデリバーが始まる。注目の価格だが今回テストした35TSFI(1.5L、150ps)が2万8900ユーロ(約340万円、1ユーロ約118.7円換算)と、同パワーのエンジンを搭載したゴルフよりも1420ユーロ(約17万円)高く設定されている。
日本への投入時期は2021年の初めで、まずは110psの1L 3気筒ガソリンエンジンを搭載した30TFSIと、190psの2L 4気筒ガソリンエンジンを搭載した40TSFIクワトロ(共に7速SトロニックとマイルドHV搭載)が導入される予定だという。価格は現時点ではまだ発表されていない。
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
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