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新型いすゞ「エルガ デュオ」、日野「ブルーリボン ハイブリッド」、日本製連節バスの運行を阻む法の壁

バス停の改造や専用の整備工場も必要だった

営業運転する際には認可取得が必要なのはもちろんですが、法律以外にも様々なハードルがあり、それらを一つずつクリアしていかなければならないのでかなり大変です。

全長18m(11.1m)、最小回転半径9.7m(9.3m)、直角カーブ所要道路幅7.0m(6.4m)(カッコ内は一般的なバス「エルガロングホイールベース」の数値)に対応させるために、ターミナルバス停の改造、路端バス停の改造などが必要になります。

前述の奈良交通の場合、専用の整備工場を作ったり、奈良では車検可能な場所が無いため車庫に認証工場を作ったりということも必要だったそうです。使用路線を見てみると、なんでそこが終点なの? というところがあるのですが、それはその先にバス停の改造では対応できない停留所だったり、連節バスの転回場所がなかったりという制約があるためとのことでした。

車体を簡単に切り離すことができないこと、エンジンが最後尾にあり後ろから押す構造であることから、連節バスの運転にはけん引二種免許は必要ありません。しかし奈良交通では、運転技術の更なる向上のため、連節バス運転資格を与えられている13人(運行開始当時)に対して、けん引二種免許取得を指導しているとのこと。これがかなり大変なのだそうです。運行の裏側や苦労話については別の機会に紹介したいと思います。

(取材・写真・文:大田中秀一)
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大田中秀一(おおたなか しゅういち):自動車エッセイスト
ジャカルタで過ごした少年時代、バジャイ(現地の名物三輪タクシー)を無免許で走らせクルマに目覚める。インドネシア語と英語を操るトリリンガルで、某電池系大手企業の国際営業部、父が経営するインドネシア企業を経て、現在複数のクルマメディアに寄稿中。語学力と押しの強さを武器に、世界のモーターショー巡りをライフワークとし、バスにまで及ぶ知識は仙人の域。

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