日産マーチ、4代目に。世界戦略モデルに進化
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
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マーチが8年ぶりにフルモデルチェンジを果たした。K13型と呼ばれる新型マーチは新たなプラットフォームに新たな3気筒エンジンを搭載し、生産も日本国内ではなくタイでスタート。その後は中国・インド・メキシコでも生産が開始されるなど、日産の小型車戦略において重要なキーを握っている。価格は100万円以下となる99万9600円~。
新型マーチは全グレードに日産では初となる3気筒エンジン、HR12DEを搭載。組み合わされるトランスミッションも新型の副変速機付きエクストロニックCVTで、こちらは7速AT以上にワイドな変速比を実現したとする。
さらに最廉価グレードの12Sを除くFF各車にはアイドリングストップ機能を標準搭載し、10・15モードは26km/Lとクラストップの燃費性能を実現。アイドルストップ搭載モデルは日産のエンジン進化型エコカー「PURE DRIVE」の第1弾としても位置づけられている。また、先代に引き続きモーターで後輪をオンデマンドアシストする4WDはリッター24.0km/L。(先代マーチはFF・1.2リッター4ATで19.0km/L)
ボディサイズは全長3780mm(+55mm)×全幅1665mm(+5mm)×全高1515mm(-10mm)、ホイールベース2450mm(+20mm)と()内の先代との差は小さいが、タイなど国外での生産を念頭に置いたプラットフォームは完全な新設計。Vプラットフォームと名づけられたこの次世代シャシーは今後、ルノーでも使われることになる。
サイドウインドウがアーチを描いたCピラー周りのグラフィックなど、先代から引き継いだデザインのアイコンは残されたものの、そのテイストは女性指向からユニセックスへと大きく変化。ルーフ後端が持ち上げられたシルエットは空力性能向上のためで、先代のCd=0.33に対し、新型はリアスポイラー付きが0.31、レスが0.32。
インテリアも曲面を多用しつつ、囲まれ感を演出したバブル状の力強い造形が与えられるなど、グローバル戦略モデルとしての方向性を明確にしている。インテリアカラーはブラック・アイボリー、ブラック、ナチュラルグレーの3タイプ。
タイヤの向きを表示するタイヤアングルインジケーターや、ウェルカムメッセージやバースデーメッセージを表示する機能、ポータブルオーディオをメインに考えてAUX端子を備えた脱DINオーディオなど、時代に合わせたアメニティも装備。ただしプラズマクラスターイオンなど、いわゆる女性狙いの装備は特に用意されない。サイドエアバッグは12G、12G FOURに標準装備で、その他のグレードはメーカーオプション。
新型マーチの価格は99万6800円~164万4300円。目標販売台数は国内4000台。
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