メルセデスの次世代車EQって何? まずは3種の電動駆動形態を理解しよう
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
最後にテストドライブしたのが、ディーゼルのプラグインハイブリッド「C300de」だ。なぜ? と思ったが、これも立派なEQファミリーなのだ。というのもGLC・PHEVベースなので、スタック(F-Cell)か、ディーゼルか、ガソリンかというチョイスがあるのだ。
このタイプのPHEVはメルセデスにとって第3世代となっている。モーターは90kWを使い、400Nmのトルクを発生する2リッターディーゼルと合わせるとシステム合計で700Nmのトルクを絞り出す。このトルクは3リッターディーゼル並みの力だ。GLCの重量級ボディでも0-100km/h加速が6秒弱で、最高速は250km/h。
街中はバッテリーだけで走れるので、静かでトルクフル。EV嫌いの私でも、この静けさは嬉しい。郊外に出て、アクセルを深く踏み込むとディーゼルが目覚める。排ガス性能も万全を期した最新ディーゼルは、規制値以上にクリーンで、WLTPにも対応している。近い将来はRDE(リアル・ドライブ・エミッション)にも対応する準備を整えている。
ドイツはディーゼルにセンシティブになっているが、次世代のクリーンディーゼル技術は熱心に開発している。ユーロ5以前の悪しきディーゼルは、ドイツの各都市で走れなくなるが、近い将来、ディーゼルが復活することは間違いないだろう。アウトバーンを150km/hで走って燃費のよいエンジンは、やはりディーゼルしか考えられないからだ。
電気とディーゼルが入り混じったディーゼルPHEVのEQBoost にメルセデスの本気を見た気がした。
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