中古車がやたらと高い今だからこそ推したい! 運転が楽しいお買い得なクルマ3選
掲載 carview! 文:伊達軍曹/写真:- 94
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現在、諸般の世界情勢により多くの新車のデリバリーは大幅に遅滞しており、なかには注文停止になっているモデルもある。
それに伴い中古車の相場も全般的に高騰しているのに加え、一部の絶版スポーティモデルの相場は諸般の世界情勢とは無関係に、数年前からアホほど高騰してしまっている。
そうなると「何かしら“運転が楽しい車”が欲しいんだけど、買える車がない……」という状況も容易に生じてしまうわけだ。
とはいえ、なにもすべての“運転が楽しい中古車”がアホほど高騰しているわけではない。いや、ほとんどのそれはけっこう上がってしまっているのだが、なかには「まだまだけっこうお安く狙える“運転が楽しめる中古車”」も残っている。
例えばそれは先代マツダ「デミオ」の……と書くと、現行世代の途中で車名が「デミオ」から「マツダ2」に変わったので、ちょっとわかりにくいですな。ええと、2007年ーから2014年まで販売された3代目デミオ(DE型)のことです。
これの前期型13Cという廉価グレードを自動車ジャーナリストの清水草一さんが大絶賛し、そのほかでも一部のジャーナリストがDE型デミオそのものを絶賛していたので、その魅力をご存じの方も多いと思う。
DE型デミオは多くのグレードの車両重量が1t以下に抑えられていたため、車としての動きは「とにかく軽快!」といったニュアンス。玄人筋からは特に人気が高かった前期型「13C」5MT車の走行フィールはまるでロータスのごときであり、1.5Lエンジンを搭載した「SPORT」の締まった乗り味(+軽量っぷり)もなかなかの好印象。DE型デミオのMT車が手元にあれば、重ったるくて高額すぎるスポーツカーなんかいらない――とまで思うかどうかは人それぞれだろうが、そう思わせるだけの“お楽しみ成分”に満ちているのが、3代目マツダ デミオという車だ。
だがそれでいて中古車相場は普通にお安く、走行5万km以下で修復歴がない13Cの5MT車が支払総額40万~70万円といったところで、同条件のSPORTが総額50万~90万円ぐらい。このぐらいの価格で買える車に限れば、DE型デミオは銀河系内でもトップクラスに「運転が楽しい!」と思える一台である。
3代目DE型マツダ デミオが「ちょっと前のフランス車」を思わせるサムシングがある車だとしたら、「ちょっと前のドイツ車、具体的にはポルシェ」を少し思わせるのが、スズキの「スイフトスポーツ」だろう。
ご存じのとおりスイフトスポーツは、スズキの世界戦略車であるBセグメントの実用ハッチバック「スイフト」をガチでスポーティな車に仕立て上げた一台。本当は2017年9月に発売された現行型のスイフトスポーツを推したいところだが(素晴らしく運転が楽しい車です。MTでもATでも!)、現行型はまだ比較的新しいことと、冒頭で申し上げた諸般の世界情勢の影響もあってか、中古車価格は決して格安ではない。具体的には、一番安い部類の中古車でも支払総額150万円以上にはなる。
まぁ現行型スイフトスポーツが与えてくれるドライビングプレジャーを考えれば「それでも十分安い!」とは言えるのだが、本稿では「支払総額100万円以内」を目安にしたいと勝手に考えている。
そうなると、狙い目は現行型ではなく先代のスイフトスポーツ(2011~2017年)になるはずだ。
DE型デミオほどではないが、こちらも現代の車としては軽量で、車両重量は6MT車が1050kgで、CVT車でも1070kg。しかしながらボディの剛性感はまるで戦車のように(?)超絶であり、そこに最高出力136psのハイチューンな可変吸気システム付き1.6L自然吸気エンジンを載っけているのだから――しかもMTの2~5速はクロスレシオになっているのだから、その運転が楽しくないはずがないのである。
といっても決して「乗り心地ガチガチなホットハッチ」というわけでもなく、それなりにしなやかでもあるため、普段づかいもぜんぜんオッケーな万能選手だ。
しかしその中古車相場は――なにも走行距離だけにこだわる必要はないのだが、まぁひとつの目安として「走行5万km以下」に絞ったとしても、支払総額80万円ぐらいから探すことが可能。1.4Lターボの現行型スイスポは超絶素晴らしいが、価格のことも考えれば、先代スイスポの中古車もまた「超素晴らしい!」と言えるだろう。
>>スバル インプレッサ スポーツ(現行)ってどんなクルマ?
3代目マツダ デミオと先代スズキ スイフト スポーツは間違いなく「運転が楽しい車」ではあるが、「でも自分にはボディサイズがちょっと小さすぎる」と感じる人もいらっしゃるかもしれない。
そんな場合には、現行型スバル「インプレッサ スポーツ」の1.6i-Lアイサイトに注目してみることをおすすめしたい。
ちょいステーションワゴンっぽいフォルムの地味な5ドアハッチバックで、エンジンも「水平対向」ということ以外には特に派手な点もないごく普通の1.6L自然吸気だが、この車の運転時の気持ちよさ、具体的には「自分のイメージどおりに、入力どおりに車が動いてくれる、曲がってくれる」ということの気持ちよさは、ハッキリ言ってちょっと異常である。
いやもっと高い車であればそういった動きをする車も多いのだが、新車時価格200万円程度の車でここまで「イメージどおりに動いてくれる」という車は、世の中にそうそうあるものではない。
現在の中古車価格は、走行2万km台から3万km台の個体であっても支払総額110万~150万円ぐらい。1.6i-Lアイサイトの場合、中古車流通の中心はスバル得意の4WD車ではなくFF車にはなるが、そこが特に気にならないのであれば(あと地味な点も気にならないなら)、超絶狙い目の選択肢である。
<終わり>
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