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ベスト燃費は18.4km/L 最新3シリーズの衝撃

直噴+リーンバーンを採用

今回まず試したのは大注目といえる18.4km/L(MT車)&15.2km/L(AT車)を達成する2.0リッター直4・NAエンジン「N43B20A」型だ。

新たに直噴/リーンバーンを採用したことで印象はどう変わったか? 数値上では最高出力/最大トルクともにアップしているわけだが、これは体感でもしっかりと感じ取れる。以前のユニットに比べると若干ザラついた感覚こそあるものの、力感はきちんと増している。それは普段使いの回転域での扱いやすさに表れている。一方で踏み込んだ時には、NAらしく爽快な感覚を持って7000rpmまでちゃんと回っていくのだから驚く。なぜならこうして踏んでいる時に、高効率を狙ったエンジンというよりも従来通りのスポーツマインドを感じさせる感触まで忘れていないからだ。

さらにこの新たなパワーユニットをMTで操ると、とても心が軽くなる。これまでのユニットではアクセルを浅く開けるとイマイチ感触が得にくかったが、新エンジンは同様の操作でもしっかりと力が出ている感触を得ることができる。それだけにMTを駆使して矢継ぎ早にシフトアップしていくエコラン的走りも気分よく行えるのだ。

そしてMTモデルの場合、信号待ちではアイドリングストップを行う。試乗時は猛暑だったが、それでも想像以上の回数で割に多くアイドリングストップが行われた。停止→再始動のフィーリングに関しても、組み合わせるトランスミッションがMTであるがゆえにクラッチ操作を介するため特に違和感はない。他に操作系では電動パワーステリアリングを採用したことで、これまでよりも操舵フィーリングがライトな感覚になった点も嬉しい。

といった具合でその走りは、良い意味でライトで爽やかな感覚に溢れるものになっていたのだった。そしてこの味こそ、新たな時代のBMWの味といえる気がしたのだ。

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