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マーケットは大幅回復、ただし昨年並みにはまだ届かず【ボディタイプ別売れ筋・6月】

ライズの好調と新型ハリアー登場でSUVがシェア拡大

コロナ禍から回復の兆しが見られた6月の新車マーケット。5月末に緊急事態宣言が解除され、販売店に客足が戻ってきたことや、自動車メーカーの生産体制が回復しつつあることが数値に現れた。ではその売れ行きの状況をボディタイプ別に探っていこう。

まず登録乗用車全体では前月から約5万8000台増加。6月は5月に比べて例年市場が拡大傾向にあるが、その伸び率は去年の約15%増に対し、今年は45%増と大幅に上昇しており、コロナ禍による販売低迷からの回復が確認できる。部門ごとのシェアを見ると、SUVが最も拡大。「トヨタ ライズ」が絶好調であることに加え、6月に発売された新型「トヨタ ハリアー」も市場拡大に貢献した。

軽乗用車は、コロナ禍による生産調整で各社販売台数を大きく減らしていたが、どん底からのV字回復が始まった。軽乗用車の登録台数は前月から倍増しており、乗用車全体に占めるシェアは38.7%と、前月から7.4ポイント上昇。6月受注分に加え、前月までの受注残分が加算され、伸び率が大きく出た模様だ。ただ台数で見ると前年比14%減とまだマイナスで、前年同等の水準に戻るにはもう少し時間がかかりそうだ。それでは各部門の状況を詳しく見ていこう。

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