パサート史上最強モデル R36に岡崎五朗が試乗!
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
深いバケットシートに身を沈め前方に目をやると、ド派手な加飾パネルが目に飛び込んでくる。ゴルフR32と同じ柄だが、パサートのほうが圧倒的に面積が広いため、ちょっとばかり眩しすぎるというか、騒々しい気もした。スペシャル感は文句なしに強いのだが、好き嫌いはハッキリと分かれそうだ。
3.6リッターV6は、約1.7トンのボディを引っ張るには十分すぎるほどの実力の持ち主だ。0-100km/h加速は5.8秒。いかなる状況下でもアクセル操作に遅れることなく、豪快かつスムースな加速を演じてみせる。そして・・・状況さえ許せばそのままリミッターが作動する250km/hまで一気に加速していくのだ。
加えてこのエンジン、右足に込めたわずかな力--踏み込むというよりは力を入れるというニュアンス--を確実に読み取って、ドライバーが望むだけの加速を寸分違わず生みだすという忠実さも備えている。ジワリと踏み込んで分厚いトルクを感じつつ思い通りに速度をコントロールするもよし。ガバッと踏み込んで豪快な加速を味わうもよし。いずれにしても、エンジンの魅力はV6・4MOTIONを大きく上回っている。低中速トルクも太くなっているが、もっとも違いを感じるのはトップエンドのパンチ力。6000rpmを過ぎてなお太いトルクを維持しつつ6800rpmに設定したレブリミットまで元気に回るフィーリングは、R36ならではの魅力だ。
W8との比較ではどうか? 常用域でのトルク感はほぼ互角。静粛性は、4000rpmあたりまでならW8のほうが高い。R36は常用域から適度なサウンドを“聴かせる”チューニングであり、W8のような「低回転域では高級車、高回転域ではスポーツカー」という二面性を与えられた味付けとは異なるからだ。一方、高回転域での刺激性は8気筒という物理上の優位を活かしW8がわずかにリードする。しかしW8のトランスミッションはごく普通のトルコン式5速AT。小気味よく変速するDSGを含めて評価すれば、スポーツ度はR36に軍配があがる。同様に、コーナーでの身のこなしも、大きく重い8気筒エンジンを積むW8よりR36のほうが軽快だ。なお、日本仕様車には試乗車に装備されていなかった電子制御サスペンションが装着される予定。ノーマルサスでも乗り心地とフットワークの両立ポイントはかなり高かったが、電子制御サスペンションのでき如何では両立ポイントがさらに1ランク引き上げらる可能性もある。
パフォーマンスもさることながら、ルックス的に他のモデルと明確な差別性を実現しているのもR36の魅力ポイントだ。価格はまだ明らかになっていないが、バリアントV6・4MOTIONが466万円、先代ワゴンW8が581.2万円だったことを考えると、R36が600万円を切ってくれば戦闘力はかなり高そうだ。
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