【絶滅危惧種】正月の風物詩「クルマのしめ飾り」はその昔なぜ流行り、今はすたれてしまったのか?
掲載 carview! 文:ピーコックブルー 13
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そんなしめ飾りですが、かつてはクルマのフロントグリルに飾るユーザーが少なくありませんでした。
実際、1970年代ころから1990年代ころまではしめ飾りを飾ったクルマはお正月の風物詩のひとつとなっており、カー用品店などでは多くの自動車用しめ飾りが販売されていたのです。
そこには、日本のユーザーが持つ“ある特性”が深く関係しているようです。
ある業界関係者は次のように分析します。
「日本のユーザーは、クルマを“家”のように見なす傾向があると言われています。
たとえば、ミニバンや軽スーパートールワゴンは、そうした日本のユーザーの嗜好を反映したカテゴリーと言えますし、『車中泊』や『土足厳禁』のような文化があるのもそうした特性と無関係ではないと思います。
多くの人々がマイカーを手にするようになった1970年代にはそうした傾向が特に強く、マイカーとマイホームを同じ感覚でとらえていたユーザーも少なくなかったと思います。
そのため、クルマにもしめ飾りを飾るというのは、ある意味で自然な流れだったと言えそうです」
(次のページに続く)
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