2億円オーバーのスパイダー「マクラーレン エルヴァ」に試乗。高速域よりワインディングロードが楽しい
掲載 carview! 写真:Kimura Office 108
掲載 carview! 写真:Kimura Office 108
長さ4.6×幅1.9×高さ1.1mのカーボン製ボディの重量はわずか1148kg。まるでバスタブのようなパッセンジャーコンパートメントの後方に搭載されるエンジンは4L V8ツインターボで、最高出力は815PS、最大トルクは800Nmで、パワーウェイトレシオはわずか1.47kg/psとなる。その結果、公表されたデータは0-100km/hが3秒未満、0-200km/hは先に発売されたセナよりも速い6.7秒で到達する。最高速度は315km/hとなっている。
エクステリアのボディカラーが回り込んだインテリアはシンプルだが質感は高く、正面のデジタルコックピットはちょうどステアリングホイールの径と同じ幅で、左右のドライブロジックコントロールスイッチはステアリングホイールから手を離さずに操作ができる。ナビゲーションなどのインフォテイメントはダッシュボード中央からドライバーに向かってレイアウトされているタッチ機能付きモニターが用意され、操作性も優れている。
乗り込んでみると小柄な私では身体の殆どが隠れているので、囲まれ感はスーパー・セブンなどよりもずっと高い。意を決してモナコ市街のF1コースを走り出すが、ミラボー・コーナーやフェアモント・モンテカルロ(旧ローズホテル)の前のローズヘアピンを50km/h程度で通過すると走行風は容赦なく顔面を攻撃する。うかうかすると目や口に虫でも飛び込んでしまいそうだ。リアコンパートメントには専用ゴーグルやヘルメットも用意されているがちょっと大袈裟な気もする。
ところが郊外に向かってスピードを上げていくと意外なほどに風は吹き込まない。それはフロントに装着されたアクティブ・エア・マネージメント・システムと呼ばれる15cmのボードのおかげだった。50km/hからスイッチによって3秒で競り上がる風防板は、デザイン的にはお世辞にもカッコいいとは言えないが効果は抜群で、モナコ郊外のオートルートで130km/hを超えてもキャビンは全く静か、ヒーターで暖まった空気も飛んで行かない。
気を良くしてスロットルを踏みこむとスピードメーターの表示は軽く180km/hを超え、200km/hもあっという間だ。しかしこのクルマはハイスピードクルージングには向かない。楽しみはオートルートを外れてのワインディングロードである。
ここではまさにゴーカートのようにダイレクトでクイックな挙動と安定したロードホールディングでコーナーを駆け抜ける。前後とも390mmのベンチレーテッドディスクはコントローラブルで確かな制動力をもっているので少々ブレーキを遅らせても心配はない。
コーナリングを楽しんでいると顔にぽつりと雨滴を感じて、撮影もそこそこに帰路に向かった。というのも、この豪華なインテリアがまさか防水とは思えないからだ。2億円以上払っても雨に勝てないのは少々腹が立つが、それは多分庶民的な考え方で、このような高価なスポーツカーを買える人のガレージには雨の日でも使えるクルマが間違いなく数台はオーナーを待っているに違いない。いや、もしかするとプライベートコレクションとして滅多に外には連れ出されないのかもしれない。
このハイパースパイダーが果たして日本へ上陸するかは、今回のテストを終えた時点ではまだ発表されていない。
レポート:TG/Kimura Office
※取材記者が独自に入手した非公式の情報に基づいている場合があります。
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
ダイハツ&トヨタの「小さなSUV」販売再開! 約1年の沈黙から挽回なるか 「ロッキー・ライズ」どうなる?
勝田範彦とラリージャパンの舞台を巡るツアーが開催決定。三河湖SSの解説やラリー講座、夕食会など実施へ
横浜ワールドポーターズの「ライズオフィシャルストア」が4/26リニューアルオープン!
株式会社ザクティのオンボードカメラが4/29に開催される「SG第43回オールスター・オートレース」優勝戦に採用
江戸の粋にこだわった作品制作/山﨑満さんの好きな作品・代表作
『もらい事故・修復・失格』の悲哀/バトンが悩んだ視界不良/0点は1メーカーetc.【WECイモラ決勝後Topics】
マツダ新型「最大・最上級セダン」世界初公開へ!? “流麗”ボディがカッコイイ! 噂の新型「マツダ6」どんなクルマになる!? 中国で近日発表か
見かけによらず超じゃじゃ馬!! 唯一無二の3ローター搭載市販車 ユーノスコスモの衝撃が忘れられん!!
バブル期の憧れのフェラーリが1870万円! 世界のスーパースターがこぞって買った「テスタロッサ」が狙い目です
日産 ノート【1分で読める国産車解説/2024年最新版】
インディカー、チョー楽しい! 代役デビューのプルシェール、ロングビーチで感激。チーム代表も称賛「彼はみんなを笑顔にしてくれる」
CGRがタイヤ無交換作戦でキャデラックの同門対決を制す。GTD優勝はレクサス/IMSAロングビーチ
【同じに見える人集合】新型ミニはどこが変わった? 新旧の違いを写真でチェック!
200万円台前半でも走りはシビック級。コスパの鬼「WR-V」の秘密はホイールベースにあった
新型GR86は1.6Lターボ? 謎多きスープラの本性は!? S耐開幕戦からGRの次世代モデルを占う
ホンダのお手頃SUV「WR-V」が絶好調。一番人気は中間グレード「Z」、色はプラチナホワイト
走り特化型の新生「カイエンGTS」発売。パワー増でついに500ps、0-100加速4.4秒へ
ノアヴォクじゃないのが欲しい? トヨタの“隠し玉”キャンプワゴン「クロスバン」の楽し過ぎる中身
【軽トラ】スズキ「キャリイ」一部改良でオシャレ度アップ! 新色「デニムブルー」設定、安全性も向上
CX-80の新着フォト集&サイズ判明! アーティザンレッドもいいが、メルティングカッパーが凄い
2.0L幌ロードスター市販化へ前進!? マツダがS耐参戦体制を発表。開発を視野に入れた取り組みも