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アウディR8 V10・後編911ターボと比較&考察

ライバルは911ターボか?

V10を積んだR8のライバルはその速さから推測するとポルシェ・ターボかもしれない。ところがポルシェとアウディは昔から同門なので、師弟対決のような感じだ。実際に使われる四駆技術は、ポルシェ ターボはすでに電磁クラッチの電子制御を採用しているが、R8はまだビスカスカップリング。つまり一世代古いタイプだ。そこがとても気になっていたが、ポルシェ・ターボと違ってR8はミッドシップなので、限界の挙動はリヤエンジンのターボとはちょっと異なる。つまり、エンジンの搭載位置の関係からミッドシップのR8のほうが限界では穏やかな特性を持っているのだ。

こうしたミッドシップという資質の高いスポーツカーレイアウトのおかげで、V10のパワーを操るのにビスカスカップリングの四駆でも充分であった。気になるアンダーステアは巧く調教されていた。

アウディと四駆の歴史は1980年に遡る。ポルシェ博士の孫にあたるピエヒ氏がポルシェ社からアウディ社にくると高速型の乗用車四駆アウディ・クワトロをデビューさせた。これは初めての乗用車フルタイム四駆であった。軍用やオフロード用として発展してきた四駆の常識を覆すために、アウディは世界ラリー選手権に参戦し破竹の勢いで世界選手権を制覇した。こうしてラリー=四駆という常識を築きあげたのだ。

この話はさらに続く。アウディの躍進をみたポルシェも四駆のスーパーカーの開発に着手した。そのモデルがグループBのカテゴリーで開発された959だ。フラット6ツインターボとリヤエンジンのAWDを搭載した959は現代のポルシェカレラの四駆技術に繋がる先兵であった。

ところが、この959はアウディのパワートレーンを前後逆転して使ったという事実はあまり知られていない。「フロントエンジン~デフ・ギアボックス~リヤアクスル」というレイアウトを前後反対にすると、リヤエンジンのAWDが完成する。つまりアウディのクワトロ技術がポルシェのスポーツ四駆を産んだと言えるわけだ。

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