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ニューマシンで挑む! STI、ニュル24耐参戦

■3度目の正直なるか!?

ニュルブルクリンク24時間耐久レースに参戦するスバルテクニカインターナショナル(以降、STI)が、参戦車のシェイクダウンを富士スピードウェイで行った。STI主体でエントリーを開始した2009年以降、3回目の出場となる今年は、インプレッサWRX STI tSをベースに、STI独自のチューニングを施した「SUBARU WRX STI tS」で挑む。

09年は SP3Tクラス5位(総合33位)、昨年はクラス4位(総合24位)と年々順位を伸ばし、昨年は24時間で139周(3,527km)と09年比で152.2kmも長い距離を走破。念願のクラス優勝への期待がかかる。

■5ドアハッチから4ドアセダンに

チームを率いるのはSTI車両実験部部長の辰巳栄治監督。ドライバーは08年より参戦している吉田寿博選手と、昨年からチームに加入したカルロ・バン・ダム選手(オランダ)、マルセル・エンゲルス選手(ドイツ)の3名に加え、SUPER GTでレガシィB4 GT300のハンドルを握る佐々木孝太選手を新たに起用。

2011年モデルの参戦車は、5ドアハッチバックから4ドアセダンに変更。軽量化や4ドアボディを活かした空力性能の強化、EJターボエンジンのパフォーマンスアップを重点において開発したという。装着されるSTIパーツはフロントアンダースポイラー、トランクスポイラー、フレキシブルタワーバー、サポートフロントキットなど多数。

レース中に新たな問題点を発見したことが昨年4位に甘んじた原因だ、という辰巳監督。今年は5月14日に現地で行われるショートレース(VLN)に出場して本番前にセッティングを煮詰め、6月のレースウィークに臨む予定だ。

■優勝を勝ち取りたい!

辰巳監督
「今年は新しいマシンで非常にプレッシャーがかかっています。世界の壁は厚いですが、やはり世界一の夢はあきらめられないですね。目標はもちろんクラス優勝。昨年圧倒的な走りを見せて優勝したTTチームが今年の最大のライバルです。

普段コンプリートカーを作っている人間がレーシングカーを作って走らせるという取り組みは世の中にあまりありませんが、クルマを作って設計して実験して作り直して、というやり方はレースカーも一緒。その技術をもって、STIの力をファンの皆さんに証明したいと思います。」

吉田選手
「今年はドライバーリーダーとして、若くて元気のいい選手をどうコントロールしようか考えています。チーム全体としてがんばって結果に結びつけたいですね。

今年は優勝できるクルマに仕上げられているし、非常に楽しみな一戦です。現地に応援に来られない方も、ぜひネットなどで観戦してください。」

カルロ選手
「ニュルブルクリンクは真剣に取り組まないといけない厳しいコースですが、STIチームでは昨年に引き続き2度目の出場なので、自信を持って臨みたいと思います。」

佐々木選手
「光る走りを見せて、チームみんなで優勝を勝ち取りたいと思います。」

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