タチが悪そうな車ほど有効。見かけとのギャップが生み出す「モテるためのジェントル運転」理論
掲載 更新 carview! 文:伊達軍曹
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それゆえ、大変失礼ながら下記のような車種に乗っているドライバー諸氏は、交通安全のためというのは当然として、私利私欲のためにも「徹底的なジェントル運転」を心がけて損はないのではないかと、筆者は思うのだ。
・派手なグリルのミニバン
・黒塗りのベンツ
・ちょっと改造してるBMW
・ガンメタっぽい色のプリウス
・ちょい改造しているハイエース
・やたら高額そうな輸入SUV
・BIP(VIP)カー
・よくわからないでっかいアメ車
・深夜の首都高辰巳PAにいそうな国産スポーツカー
ほかにもあるかもしれないが、「いかにも荒っぽい運転をしそう」というイメージが強いのはおおむね上記だろうか。
もちろんこれはあくまで「イメージ」であるため、上記の車種に乗りながらも、ジェントルな運転を徹底しているドライバーも多いことは知っている。そんな方は読んでいて気を悪くされたことだろう。……ほんと、ごめんなさいね。謝ります。でもそういったイメージが世の中にあることは確かなんですよ。
だがそういった負のイメージがあるからこそ、「正なる運転」をした際の破壊力には計り知れないものがあるのだ。
「でもさ、モテるっつったって路上の出会いなんて一期一会なんだから、連絡先もわからないじゃん? だから“付き合って”も“遺産”もクソもないじゃん? あんたバカじゃねえの?」
そう思ってらっしゃる方も多いだろう。そこがこの戦略の大きすぎる穴であることは、筆者も自覚している。
だが「それでもいいじゃないか」と思っているのだ。
本作戦を実施したところで、実際は妙齢の美女から求婚されることなどないだろう。謎の金持ち老人から山林を寄贈されることもない。
だがこれを行えば、少なくとも「社会」や「道行く人の心」は少しだけ明るくなる。
それでいいじゃないですか、と思うのだ。
(ジャーナリストコラム 文:伊達軍曹)
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伊達軍曹(だて ぐんそう):自動車コラムニスト
外資系消費財メーカー勤務を経て自動車メディア業界に転身。「IMPORTカーセンサー」編集デスクなどを歴任後、独自の着眼点から自動車にまつわるあれこれを論じる異色コラムニストとして、大手メディア多数で活動中。
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