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まぎれもないシトロエン 吉田匠が新型C5を報告

ドイツ風味とフランス風エスプリの絶妙なコンビ

ポルトガルの試乗会に先立つ記者発表で印象的だったのは、女性プレゼンターがカンパニーカーについて言及したことだった。カンパニーカーとは、ヨーロッパの企業の部長クラスが通勤や業務に使うために会社から支給されるクルマのことだが、新型C5はカンパニーカーに選ばれるようなクルマに仕上げられているという言葉が、プレゼンターから発せられたのだ。表現を変えれば、ドイツ車のようなクールな一面を持ったクルマ、ということになる。そういう意味で新型C5は、シトロエンとして画期的なクルマだといえる。

そういったドイツ風のクールさは、例えばエクステリアデザインに現れているし、ソフトだけれど芯のある乗り味にも、その一端が伺える。しかしそうでありながら、つまりドイツ車を規範とするインターナショナルなスタイルを意図しながらも、最もコアな部分ではまぎれもないフランス車、それもまぎれもないシトロエンであり続けているのが、走り出した途端にその乗り心地や操作系の手応えによって即座に分かるところが、C5の魅力ではないかと思う。つまり今日のシトロエンは、ドイツ車を範として国際化するべき部分と、フレンチネスやシトロエンネスを死守するべきところの按配を、理解しているように思える。だからこそ新型C5は、このクラス、このサイズ、この価格の実用車としてはかなりドライビングの愉しい、魅力あるクルマに仕上がっているのだと思う。

バリエーションについていえば、気持ちよく回るV6エンジンとスムーズな6段AT、それに本革張りのシートを標準で備えてセダンもツアラーも500万円を切るプライスで手に入る3.0は、同カテゴリーの輸入車のなかでかなりのバーゲンではないかと思う。一方、3.0より80万円安い2.0のプライスも数字的には説得力があるが、80万円がもたらしてくれる内容に目を向けると、僕にはむしろ3.0の価値が際立つように思える。

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