【マーケット概況】ニューモデルが総じて堅調!
掲載 更新 carview!
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05年に当時のダイムラークライスラーとの提携関係を解消し、三菱グループの全面支援で独自路線を歩む三菱だが、08年のリーマンショックや昨年の東日本大震災など日本全体を揺るがす逆風の中、昨年は貨物車を含む新車販売で13万3070台と、05年の24万3973台に比べ45.5%減まで落ち込んだ(国内新車市場全体では昨年は05年比28.1%減)。ただ今年の3月期決算では売上高は減ったものの、コスト削減や輸出の採算管理強化などで増益となり、経営体質は改善されつつある。
そんな三菱が自社開発モデルとしては10年2月の「RVR」以来2年ぶりとなるニューモデル、「ミラージュ」で攻勢に出た。ミラージュは初代が78年に発売され、5代目まで続いた三菱屈指の成功モデル。今回はタイで生産する輸入車となるが、すでにタイではエコカー市場No.1になるほど人気となっている。
日本では8月31日に発売され、1カ月で1万603台を受注。アイドリングストップ機構搭載の「G」と「M」グレードが全体の約99%を占め、9月には4483台で、昨年4月に「RVR」以来2年ぶりとなるニューモデル、「デリカ D:2」が27位に入った以来のトップ30圏内となる14位と快調な滑り出しとなった。これで1~9月累計で11万1441台となり、前年同期比96.3%まで回復。復調ペースは他社より劣るとはいえ、3年ぶりの前年超えも視野に入ってきた。
そして10月には今年3月のジュネーブモーターショーで公開した「アウトランダー」を国内に投入。エクステリアは水平基調のエレガントなデザインで、インテリアも質感が大幅にアップ。さらに衝突被害軽減ブレーキシステムや車線逸脱警報システムが用意されるだけに、どんな価格設定がなされるのか注目だ。こうした新車攻勢に加え、来年には導入予定の新型アウトランダーベースのプラグインハイブリッド車(PHEV)や、i-MiEVで先行する電気自動車などの環境対応車が復調のペースアップのキーになりそうだ。
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