パサートR36試乗記後編 良い意味で裏切られた!
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
掲載 更新 carview! 文:河口 まなぶ/写真:フォルクスワーゲン グループ ジャパン
パサートR36は車両重量1747kg(欧州仕様)とヘビー級ながらも300psのパワーによって0-100km/h加速を5.8秒でこなし、最高速はリミッター作動で250km/hとなる。数値上での動力性能は、まさに言うことがない。
ならば走りはかなり刺激的? と思いきや僕自身として体感加速は意外にもジェントルに思えた。数値性能の通り、速いことは間違いない。だがスペックの通り最大トルクを幅広い回転域で発生するため、回転上昇で力が盛り上がる感じではなく常に豊かなトルクが供給されてフラットな印象だ。しかし気がつけばメーターはいつの間にか200km/h超…といった具合だ。一方サウンドに関しては期待を上回らなかった。というのも僕の中では3年前の現行R32欧州仕様のいかにも調律された美音が耳に印象的だったから。それと比べるとR36のサウンドはスポーティではあるが、排気量増加分(?)の大人っぽさで若干抑えられている感覚だったワケだ。もちろん嫌な部類じゃ決してないのだが。
乗り味は街中-アウトバーンを問わず、フラット感が高い好印象のもの。18インチサイズのタイヤ&アルミホイールを履くと考えれば十分以上に乗り心地に優れていると感じたし、日本仕様はモンロー社と開発したダンパーを備えるDCCが標準装着されるので、さらにコンフォート性能も高まるだろう。
ハンドリングもミドルクラスワゴンと考えると秀逸だ。常に路面にピタリと吸い付く感じが好ましいし、操舵すれば確かな手応えがしっかりと手のひらに返される。しかし真骨頂といえるのはアウトバーンでの200km/h超クルーズで、フラットで快適な乗り心地のまま、どこまでも突き進みたくなる感覚がある。そしてこの辺りをして走り味が実に大人っぽく感じられるわけだ。
試乗する前にはもっと過激な走りを想像していたが、予想は良い意味で裏切られた。パサートというキャラクターと、エンジン排気量を考えれば確かに過激過ぎるのは良くない。そう考えた時、頭に浮かぶのは思いっきり使い古された感があるが「ハイウェイ・エクスプレス」という言葉だ。長距離を短時間で楽にこなせるだけのゆとり、余裕、快適性を考えれば、パサートR36の示した大人っぽさは実に正しい解に思えたのである。
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