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「ロッキー」効果でダイハツが好調。タントが王座獲得、上位4台は軽自動車【マーケット概況・11月】

「ロッキー」効果でダイハツが好調

11月の乗用車(軽乗用車含む)ブランド別は、9ブランド中2ブランドが前年実績を上回った。前年比プラスを達成したのは、レクサスとダイハツの2ブランド。レクサスは、20.6%増の4988台を登録し、三菱に93台差まで迫った。好調だったのは「RX」「NX」「UX」といったSUVモデルだ。

ダイハツは、小型SUVの新型車「ロッキー」が台数を稼ぎ、小型乗用車が前年比117%増と大きく拡大。全体では前年比約7%増の4万3332台を登録した。他メーカーの落ち込みを尻目に、メーカー別ランキングは前月の4位から2位に浮上した。

トヨタは普通乗用車、小型乗用車、軽乗用車ともにマイナスだったが、いずれも減少率を1ケタに留めた。前月に20%以上落ち込んだことを考えれば、急回復といえる。これには新型小型SUV「ライズ」の貢献が大きい。

前月に2位だったスズキは3位に後退。ダイハツの後塵を拝する結果となった。ただし主力の軽は前年比0.4%減の微減に留まっており、「スペーシア」「ハスラー」「ジムニー」は前年比プラスだった。

ホンダは軽乗用車が19.1%減と大きく落ち込み、全体では29.5%減と厳しい状況となった。10月に発売した「フリード」のマイナーチェンジモデルや、2020年2月発売予定の新型「フィット」など好材料は揃っているので、今後の回復に期待だ。

日産も前年比マイナスだったが、前月に33%減だったのが、11月は17%減までマイナス幅を縮めており、回復基調へ。とくに軽乗用車部門は「デイズ」のがんばりにより、6.4%増と前年比プラスを達成した。

マツダは、主力の普通乗用車が3割以上落ち込み、全体では約3割減と厳しい状況に立たされた。新型車「CX-30」の投入から間もないことなどプラス材料はあったが、11月は全体に伸び悩んだ。来月以降の巻き返しを期待したい。

スバルは全体で約23%減という結果に。ほぼ半減した前月に比べると急回復しているが、9月に「レガシィ」シリーズを改良し、10月も「インプレッサ」や「XV」の改良モデルを投入していることを踏まえると、来月以降はさらなる伸びを期待したいところだ。

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