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21世紀の自動車産業革命に日本はついていけるのか?

21世紀の自動車産業革命に日本はついていけるのか?

ポルシェ パナメーラ 4 E-ハイブリッド(写真:ポルシェ ジャパン)

自動車産業のスマホ化には異業種の連携が必要だが…

自動車の2016年を振り返ると欧州車は積極的にEVやPHEVにシフトしている。EUの排ガス問題(ディーゼル問題も尾を引いていると思うが)、都市中心部のゼロエミッション政策、そしてCO2削減など、いままでのパワー・プラントでは温暖化防止が間に合わないという考えが主流となってきた。2020年のCO2規制は厳しく、メーカーへの制裁金も馬鹿にならないから、ポルシェのようなスポーツカーメーカーもEVとPHEVに積極的になっている。

環境問題を背景にした“電動化”、事故削減の切り札として期待される“電脳化”。この2つの技術領域が合体し、新しいクルマを作り上げる。これは自動車産業における “携帯電話のスマホ化”なのかもしれない。電動化と電脳化に遅れを取ると、ガラケーから脱することができない可能性がある。今のところ、自動車技術ではドイツがリードしているが、果たして日本はどうなるのだろうか。

日本の技術を馬鹿にするなと叱られそうだが、日本は江戸時代から続く職人の国なので一芸に長けた技術は得意中の得意だが、多様な技術を水平統合し、システムとして構築することは不得意なのである。日本が21世紀にも活躍するためには単品バラ売り作戦ではなく、異業種のシステム連携が大切だ。IoTの時代に必要なのは柔軟な頭脳と迅速な行動力を持つ人材だが、日本にそのような人材を育成するアカデミーの存在が薄いのが気になる。コンピューターやソフトエンジニアが少ないのは命取りになりかねないだろう。

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