プジョー207にワゴン追加 SWの使い勝手・走りは?
掲載 更新 carview! 文:岡崎 五朗/写真:菊池 貴之
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1976年以来、プジョーとシトロエンはPSAという同じグループに属している。経営危機に陥ったシトロエンを、政府の仲介でプジョーが支援したのがきっかけで、正確にはPSAという会社の傘下にプジョーとシトロエンが属するという形態だ。商品企画部門は各ブランドごとの別採用となるが、エンジニアはPSAに就職。その後各ブランドの開発を担当する。307とC4、407とC5のように、プラットフォームの共有化が進んだ結果、エンジニアリング上のシナジー効果を最大限に発揮するには共通組織のほうが有利という判断があるのだろう。もちろん、工場や部品購入、事務部門でも両ブランドはシナジー効果を得ている。
それに対し、日本法人はこれまで別会社として活動をしてきたのだが、ついにプジョー・ジャポンとシトロエン・ジャポンが合併。プジョー・シトロエン・ジャポンとなった。その結果、バックオフィスは一カ所に集まったわけだが、われわれユーザーにとってさしあたって大きな影響は出ないようだ。ディーラーネットワークはこれまで通り別々で、両ブランドが併売されることはない。
しかし、ヨーロッパからの輸送や部品の管理、納車前整備など、ユーザーの目に触れない部分でのシナジー効果を得ることで、コスト削減効果は間違いなく上がるはず。ユーロの高騰で価格競争力の維持が難しくなりつつある欧州ブランドにとってこれは大きい。スポーティでお洒落なプジョー、アバンギャルドなシトロエン。魅力的な個性をもつこの2ブランドの今後の健闘に期待しよう。
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