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ダイムラーと中国の共同開発EV、DENZAに試乗

ダイムラーと中国の共同開発EV、DENZAに試乗

プラットフォームは一世代前の初代Bクラス [2/6]

ところが、ダイムラーは中国では一番乗りを宣言した。正確にはBYDとのジョイントベンチャーDENZA(デンザ)で電気自動車(B-EV)を完成させたのである。

およそ4年の歳月と5億ユーロの資本を投下して完成したのが今回紹介する「DENZA」である。全長、全幅、全高は4.6m、1.85m、1.64m、そしてホイルベースは2.88mのセミ・ハッチバック4ドアセダンだが、そのサイズからは何がベースになっているか想像できない。

しかしプラットフォームは一世代前のBクラス、すなわちサンドイッチ構造のフロアを持ったT245である。このクルマをベースに中国人の好みに合わせてホイルベースを延長し、十分な広さのリアコンパートメントを確保したというわけだ。またもちろん二重の床にはリチウムイオン電池が文字通りサンドイッチの具のように挟まっている。この電池はリン酸鉄リチウムイオンで、安定性が高く現在の中国や韓国で主流となっている。エネルギー容量は47.5kWhで重量は550kgと決して軽くはない。

このDENZAのテストは深センにあるBYD本社のR&Dセンター内で行われた。ちなみに深センは人口1,700万人の中国で4番目に大きなメガシティである。またこの都市には40メガワット/アワー(MWh)の電力を供給する巨大太陽光発電所があるが、これで2,000台のEVを充電することが可能だと言われている。

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