918スパイダー試乗。ニュル最速のPHVの実力
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:ポルシェジャパン
918は速さだけでなく、燃費性能も世界一でなければならない。そのために「プラグイン・ハイブリッドを迷わず選択した」とポルシェは説明する。白い紙に書かれたコンセプトには「ニュルブルクリンク最速」と「スポーツカーとしての燃費が世界一」が書かれて経営会議の承認を得たそうだ。
一般的に「プラグイン・ハイブリッドは重いので、燃費性能は有利でも走りは期待できない」とハイブリッド先進国の日本では理解されているが、ポルシェはあえてハイブリッドを選んでいる。すでにF1やWECでもハイブリッドが使われており、欧州メーカーはハイブリッドで運動性能を高める可能性を模索している。その中心にいるのがポルシェなのだ。2010年には「GT3 R ハイブリッド」が発表され、ニュルブルクリンク24時間レースに参戦していた。
918はさらに進化したハイブリッドシステムを持っている。後述するが、エンジンとモーターを連携させたシステムで、大容量のバッテリーに貯められた電力をどう使うのか。速く走るにはアクセルを気合で踏むだけでなく、エネルギーマネジメントを意識する必要があるわけだ。
プラグイン・ハイブリッドの重量ハンディをどう克服したのか。ポルシェのアイディアに注目が集まる。例えば徹底した重量配分の最適化と低重心化だ。重量配分は静的な配分(前43%/後57%)だけでなく、重量物をクルマの中心に集める工夫を徹底的に行っている。その結果、前後の慣性モーメント(動的な重量配分)は大幅に低減できたのだ。低重心化もすごい。ツインクラッチPDKはデフを高い位置に配置するために、上下逆に搭載している。
カーボンモノコックを纏い、V8ミッドシップとモーターを組み合わせるハイブリッド。さらにフロントアクスルには独立した駆動モーターを持ち、EV四輪駆動を可能としている。150km/hまでEV走行が可能で、30km/h前後で町中を流すならエンジンを止めたまま走ることができる。一台で何役もこなすスーパーカーが918スパイダーの実態だ。
ログインしてコメントを書く
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
複数社の査定額を比較して愛車の最高額を調べよう!
愛車を賢く売却して、購入資金にしませんか?
クラシックベントレー31台による日本一周大冒険ツアー 「BENTLY RISING SUN RALLY 2024」その一端をレポート
ついにカムリも消えて……。 「日本のセダン」に足りないものは何なのか
上海発! ロールス・ロイスが「スピリット・オブ・エクスプレッション」を発表。世界中の風景をイメージした個性的な3台とは
元バウハウスの面々によるラブ&ロケッツのダニエル・アッシュのバイク愛が炸裂した「Motorcycle」
リカルド、チームも大喜びの4番手「少し驚いたけど誇らしい。アップデートもあり状況が好転」F1第6戦スプリント予選
[Pro Shop インストール・レビュー]トヨタ カローラスポーツ(大西宏昌さん)by ウェイブ トゥ ポート 前編
森永卓郎のミニカーコラム「ブリリアントモデル製 日産セドリックバン」
なぜ「立体駐車場」ではタイヤが“キュルキュル”鳴る?「特殊な床」が原因なの!? 異音には「部品の劣化」の可能性も
[うっかり失効][紛失][長期出張中の失効]……もう他人事じゃない!! [運転免許更新トラブルあるある]の解決基礎知識
柔らかければ乗り心地がいい……とは限らない! 固いからって安定するともいい切れない! クルマのサスペンションはあまりに奥深い世界だった
クルマ好きにとって「大きな瞬間」 ジャガーFタイプ クーペボディとのお別れ 長期テスト(最終)
レンジローバー・イヴォークPHEV 感性に響くモデルづくりのうまさ【試乗記】
ゴルフにMINIにメルセデスに…初めての輸入車で絶対に失敗しない“王道” 5台とその理由
【くらべてみた!】人気沸騰中の本格オフローダー「ランクル250」と「ディフェンダー」 どちらがお好み?
【セダン好き集合】北米新型「カムリ」本国価格発表 かっこよすぎ…日本でも売って欲しいぞ!
【実車を見てきた!】アウトドアなクラウン「ランドスケープ」新型展示イベントに登場!
【目からウロコ!】ランクル250が注文できなかった人へ、次の一手は何をするのがベスト?
【日本人は知らない】超高級車に超実用車! 成功が見えてきた新顔「アメリカンEV」の世界を紹介
【ついに乗ったぞ!】「ランクル250」オフロード試乗 プラドからの進化、300との違いを実感!
欧州高級ブランドより200万円は安そう! 夏発売「クラウンエステート」の絶妙な商品力に注目
高級ミニバン「LM」が苦戦!? “大本命”6人乗り1500万円“バージョンL”が5月に登場か