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自動車メーカーはポスト・グローバリズムのクルマ作りを目指せ【2015総括&2016展望】

2015年を象徴する自動車にまつわる二大事件

2015年を振り返ると、なんといってもタカタの「エアバッグ問題」とフォルクスワーゲン(VW)の「ディーゼル不正問題」が記憶に残る。(※タカタ問題は2008年頃から継続。2015年に事態が大幅悪化したという意味において)

まず、エアバッグ問題は技術(火薬)に対する知識と研究不足が根本的な問題だが、事故が発生した後の原因解明や再発防止に対して、タカタもホンダも対策や説明責任が十分に果たせなかったことが事態を悪化させた。一方、VW問題は完全な法令違反であり、ドイツを代表する国際企業が起こした問題としてはあまりにもお粗末で、今も信じられない気持ちだ。

だが、似て非なるこれらの問題には共通した現代企業の病理が潜んでいると私は思う。

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