VWの新しいスモールSUV タイグンに超先行試乗

VWの新しいスモールSUV タイグンに超先行試乗

■高い市場競争力を確認

だがこの新しいフォルクスワーゲンの最も印象深い面は、確実な動作性だ。電子メカニカル・ハンドルは軽く、回転半径は小さく、エンジンの反応は良く、市街地走行で説得力ある敏捷性を授けられている。

広い道路でも安心できる。ステアリングは速度に応じてダイレクト感を残し、スクエアで幅広いトレッドは確かな安定性があり、開発初期段階のコンセプトカーにしては、適度な速度域では剛性の高いボディを示している。乗り心地には明らかに改善の余地があるが、全体としてコンセプトカーは驚くほど良く設計されている。

フォルクスワーゲンが賢い選択をするなら、タイグンは様々なバリエーションで作られるはずだ。まずは、初めてクルマを買う層向けのシンプルなスタンダードモデル。そして、ルーフバーやスペアタイヤを後ろに付けたラフなタイプ。さらに、贅沢なインテリアと装備を付けた豪華モデルなどだ。

コンセプトカーは期待通りだった。もし市販車がこの自信あふれたカッコ良い外観とオンロード性能を保つなら、競合の激しいセグメントでも十分に戦っていけるだろう。2016年が待ち遠しい。