車の走行距離の限界はどのくらいなのか？長く乗るためのポイントを解説【購入ガイド】

愛車を長持ちさせるコツ

長く走れば走るほど、タイヤが摩耗したり部品が劣化したりします。しかし、前述したように適切な整備を行えば40万kmを超えても問題なく走行が可能です。その他、乗り方や維持方法を工夫すれば、愛車を長く利用できるでしょう。

ここでは、愛車を長持ちさせるためのポイントを5つご紹介します。

1.バッテリーを交換する

バッテリーは2、3年ごとに交換するのが一般的です。バッテリーは車の様々な動作に影響するため、バッテリーが劣化したまま車を使い続けると、事故につながる恐れもあります。

しかし、車種や使い方によっても交換に適切なタイミングは異なるので、交換時には実際のバッテリーの状態を見極めることが重要です。具体的には、エンジンのかかりが悪かったりバッテリー液が濁っていたり、バッテリーの電圧が低かったりしたら交換しましょう。

車の使用頻度が高い方がバッテリーの劣化が早いと思われがちですが、実際はバッテリーは走行時に充電されるため、定期的に車を走行させた方が長持ちします。また、バッテリーを交換する際は、純正品を購入するようにしましょう。そうすることで、トラブルを防げます。

2.エンジンオイルを取り替える

エンジンの故障の原因となるのが、エンジンオイルの劣化や減少です。定期的にオイル残量をチェックし、適切なタイミングで交換しなければなりません。一般的には、5,000~1万km、もしくは3か月から半年程度の頻度で交換されます。

オイル残量は、ボンネットの中にあるオイルレベルゲージで確認が可能です。オイル量は多すぎても少なすぎてもトラブルの原因となるため、注意しましょう。自身で適量に調整するのが難しい場合は、購入店や整備店に依頼するのも1つの手です。

また、エンジンオイルを取り換える際は、不足分の追加ではなく、全量の交換がおすすめです。注ぎ足しだと、劣化したオイルと新しいオイルが混ざってしまいます。

3.洗車する

長く車を利用するには、洗車も重要です。ボディーに付着した錆やほこりを落とすことで、ボディーの腐敗を防ぐことができます。

洗車時にはボディーの表面だけでなく下回りやボンネットの中まで確認しておきましょう。特に下回りに錆が発生すると走行に異常が生じる可能性もあるため、注意する必要があります。錆が発生しやすい環境は、海の近くや降雪地帯、工場地帯などです。内部まで侵食していないボディーの表面に出来た錆ならば、洗車で落とせる可能性があります。洗車の際には普段利用している際には目に入らない部分まで、くまなくチェックしましょう。

定期的な洗車により傷や不具合を早期発見できれば、修理にかかるコストを最小限に抑えられます。

4.タイヤを変える

洗車時には、タイヤの状態も一緒に確認しておきましょう。タイヤがすり減り、スリップサインと呼ばれる三角印が現れたら、タイヤを交換することがおすすめです。

スリップサインは走行距離3万km程度で現れることが多いとされています。そのため基本的にはメーカーは4～5年でのタイヤ交換を推奨していますが、道路のコンディションなどによってもタイヤのすり減り方は異なります。年数を交換の目安とするよりも、スリップサインの有無を目安とした方が安全と言えるでしょう。

ただし、スリップサインが現れていなくても、長年利用しているとタイヤは経年劣化します。見た目に問題がなかったとしても、5年以上同じタイヤを利用している場合には交換するようにしましょう。

5.タイミングベルトを交換する

タイミングベルトは前触れなく急に切れることが多いため、寿命を迎える時期を確認しておくことがおすすめです。

タイミングベルトには、ゴム製と金属製の2種類があります。ゴム製の場合は、年式10年、走行距離10万kmを目安に交換が必要です。一方、金属製の場合は、一般的には走行距離30万km程度は交換なしで使えると言われています。そのため最近では、金属製のタイミングベルトを採用している車が多いです。

しかし、ゴム製でも金属製でもタイミングベルトは消耗品であることに変わりはありません。切れてしまってからの修理だと費用が高額になるだけでなく、事故のリスクもあります。そのため、タイミングベルトは切れる前に定期的に交換しておくことが大切です。