2019年には予約が始まるメルセデスの近未来カー・EQコンセプトを走らせた
掲載 更新 carview! 文:木村 好宏/写真:Kimura Office
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ドイツの自動車メーカーはメルケル首相が2011年に宣言した「電気自動車普及戦略」、すなわち2020年までにドイツ国内で100万台の電気自動車を走らせ、この分野において世界でもっとも進んだ規範的な環境重視国家になるという方針に基づいて電気自動車の開発、生産、そして販売に対して積極的に協力して来た。そしてほとんどのドイツ・メーカーは2020年までに販売台数の25%近くをB-EV(電気自動車)あるいはP-HEV(プラグインHV)を提供するとコミットしてきたのである。
ところがつい先頃、メルケル首相はこの公約が、現状では不可能であると告白した。たとえインセンティブ(購入補助金)を仕掛けてもP-HEVを含む電気自動車の昨年の販売台数が10万台そこそこでは、あと3年で10倍に増やすのは到底無理な話だ。
しかしBMW「i」に遅れを取ること4年、自動車のパイオニアを自負するメルセデス・ベンツは2019年の発売を目指し昨年のパリサロンで「EQ」というEVシリーズのためのサブブランドを発表、そのコンセプトを公開した。メルセデス・ベンツはこの車を2019年から販売予定で、今回、その本気度を示すためか、ベルリン市内にあるEUREFキャンパスという技術テーマパーク内のクローズド・コースで同乗試乗会を行ったのである。
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