現在位置: carview! > ニュース > 業界ニュース > 美しいスタイリングや独特な個性がたまらない! 生き残ったネオクラシックに注目

ここから本文です

美しいスタイリングや独特な個性がたまらない! 生き残ったネオクラシックに注目

掲載 更新 14
美しいスタイリングや独特な個性がたまらない! 生き残ったネオクラシックに注目

正常進化によって得られたものは多いが失ったモノも何気に……

昨今の車は、環境および安全問題を背景に電動化が推し進められ、予防安全機能の充実や自動運転技術など、数十年前からすると相当な進化をしています。「安全でラクな運転」「使いやすい広い居住空間」「静かな乗り心地」「低燃費」といった、移動のための利便性や快適性を高めてきた現在の車は、真っ当な進化をしてきたと言って良いでしょう。

ローバー ミニのオススメの選び方や相場、グレードなどの徹底解説を見る

ただ、昔の車の方が個性的なデザインや走らせている・操っているというダイレクト感や楽しいという感覚が濃かった、と考える人たちがいるのも事実です。ある意味、移動の道具としての真っ当な進化によって、これら「楽しい」と感じる要素が逆に薄まってきたように感じているのかもしれません。

バブル景気終盤にあたる、80年代後半から90年代。この時代は、高コストな技術を投入したモデルや、新たなニーズ開拓のために攻めたデザインや尖った性能を有する車が数多く存在していました。AT車の急増、ABSやエアバッグ普及率のアップもこの時代です。そう考えると、車の歴史上最も目まぐるしく車が変わっていった過渡期だったのかもしれません。 

なぜネオクラシックと呼ばれる車は、今、素敵に見えるのか

多くのモデルは、実用性を進化させることで生活を豊かにしてきた、まさに功労車です。ただ、それらは世代交代のたびにその役割を終え、あっさりと姿を消していきました。一方、実用性よりも楽しさを優先させていた一部の「わがままモデル」は、歴代のオーナーたちによって大切に保存されてきたことで、30年の時を経た今でも現存している、とも言えそうです。

つまり、現役当時からデザインを楽しめた・走りを楽しめた、そんなモデルだけが必然的に現代に生き残ったのだ、と考えられます。そこで、先代たちが残してくれた「わがままモデル」の中からEDGE編集部が独断と偏見で選んだ4台をご紹介します。どれも個性的なデザインや味のある走りを楽しめるモデルです。いざ文化遺産的モデルの世界へ! 

流通量300台! 名車となったイギリス生まれの小さな大衆車

ローバー ミニ。クラッシックミニとも呼ばれています。イギリス生まれの大衆車で1959~2000年まで製造されていた超ロングセラーモデルかつ、累計500万台以上も売れた大ヒットモデルです。登場年からすると、すでに「ネオ」じゃないクラシックモデルとも言えますが、90年代も現役だったことから選定してみました。

大衆車として生まれましたが、レースでも活躍するなどやんちゃな一面も持っています。そのキュートな見た目と性格が多くの人に愛されことで、現在に残されてきたのでしょう。

中古車流通量は300台弱、価格帯は30万~300万円で応談物件は5分の1程度です。豊富な流通量と広い価格帯から、選択肢も広く検討しやすいモデルです。 ローバー ミニ(初代)の中古車を探してみる▼検索条件ローバー ミニ(初代)×全国ローバー ミニのオススメの選び方や相場、グレードなどの徹底解説を見る

流通量40台! 激シブな質実剛健セダン

メルセデス・ベンツが作った小型セダンですが、中身は当時の大型の高級セダンと遜色ない豪華な作りとなっています。同社初の5ナンバーサイズセダンでしたが、これが日本でウケました。バブル当時、赤坂六本木界隈では「小ベンツ」「赤坂サニー」と皮肉られていたようです。それだけたくさん売れていた(走っていた)ということでしょう。

あれから30年、今あらためて190クラスで赤坂六本木界隈に乗り付けるイメージをしてみてください。周りはスタイリッシュでスポーティなSUVだらけです。きっとその景色の中、190クラスは絶妙なレア感や質実剛健ながっしりしたフォルムが映えて妙にカッコよく見えるはずです。

中古車流通量は40台とあまり多くはないですが、フルノーマル物件が多そうなので、歴代オーナーたちに大事に乗られてきたモデルという感じを受けます。価格帯は80万~500万円ですが、3分の1程度が応談物件となります。 メルセデス・ベンツ 190クラス(初代)の中古車を探してみる▼検索条件メルセデス・ベンツ 190クラス(初代)×全国カーセンサーEDGE人気連載「名車への道」メルセデス・ベンツ 190を見る

流通量20台! 官能エンジンに加え、置き映えもする秀逸なデザイン

1992~1998年まで販売されていた、イタリアの名門アルファロメオの快速セダンです。当時世界的に熱く盛り上がっていたドイツツーリングカー選手権(DTM)で大活躍をしたこともあり、日本でも大ヒットモデルとなりました。

1995年までの前期型は、2L DOHCの元気にブン回るNAエンジンを搭載するツインスパークと、フィアット製2Lターボを積む4WDのQ4という2グレードがラインナップされていました。後期型からツインスパークにはフィアット製のファイアーエンジンが採用されているようです。また、V6というV6 SOHCエンジンを搭載するグレードも追加されています。

155の魅力は、DTMで大活躍した実績もあって「速さ」となるでしょう。ただ、現代のモデルと比べたときの魅力は「速さ」よりも「走りの味」と変化するかもしれません。そして何といってもこの武骨なデザインがたまりません。こんなフォルムのセダンは、一生待っていても登場しないでしょう。レースでの実績、走りの味、デザインと3拍子揃ったネオクラシックセダンです。

原稿執筆時点の中古車流通量は20台。価格帯は70万~200万円くらいで、応談物件は2台でした。投稿されているクチコミを見ると、やはりエンジンの官能性能、デザインに惚れこんでいるオーナーが多いことがわかります。一方、意地で維持しているという、一度その蜜の味を知ってしまったが故の維持する苦悩も垣間見ることもできます。いいですねぇ、ここまで惚れこむことができるモデルもなかなかありません。 アルファロメオ 155(初代)の中古車を探してみる▼検索条件アルファロメオ 155(初代)×全国カーセンサーEDGE人気連載「名車への道」アルファロメオ 155を見る

流通量50台! 時流の中を自流で行く、おしゃれに目立てる本格派

SUVブーム到来と騒がれてからすでに数年が経ちますが、まったくその勢いは衰える様子がありません。SUV時代は、かなりの長期政権となりそうです。が、30年くらい前にもRVブームがありました。三菱 パジェロやトヨタ ハイラックスサーフといった本格クロカンに加え、トヨタ RAV4、ホンダ CR-Vなどのライトクロカンが街中に走り回っていました。その頃に登場したのがチェロキーです。こちら、Jeepが作った泣く子も黙る本格派です。

時流がクーペルックなスポーティSUVにシフトしてきた今こそ、無骨な本格クロカンが目立てる状況となってきました。感度の高い人は、スズキ ジムニーやメルセデス・ベンツ Gクラスといったカクカクモデルに移行しています。で、あればその中でさらにレア感とおしゃれ感が共存するネオクラシックモデルは、カッコいい選択と言えるのではないでしょうか。チェロキーは世代によって大胆にフォルムを変えてきたモデルですが、初代はカクカク無骨のど真ん中ストレートモデルです。勝てます。圧勝です。

原稿執筆時点の流通量は50台。価格帯は90万~390万円です。カスタムされた物件も多いですが、逆に言うとそれぞれが個性的とも言える、選ぶ時間からたっぷりと楽しめるモデルではないでしょうか。 ジープ チェロキー(初代)の中古車を探してみる▼検索条件ジープ チェロキー(初代)×全国モデル市川紗椰のチェロキーを前にして、マニアックなエピソードを語る を見る

文化遺産保存活動的にお宝車を探す行為は最高に楽しい

先人たちによって現在まで大事に残されてきたモデルは、それなりに残った理由があります。単なる懐古主義ではなく、そんな大事にされてきた物件の魅力をあらためて理解し、楽しみ、次の世代に残していくという考え方で自分にとってのお宝車、ちょっと探してみませんか? これも中古車探しの楽しみ方のひとつですので。 とりあえず25年以上前のモデルを探してみる▼検索条件全車種上限1996年式×全国文/EDGE編集部、写真/岡村昌宏、早川佳郎、ローバー、メルセデス・ベンツ、Jeep

カーセンサーEDGE.netはこちら

【キャンペーン】第2・4 金土日はお得に給油!車検月登録でガソリン・軽油5円/L引き!(要マイカー登録)

こんな記事も読まれています

1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
1000万円以下で買えるV12搭載ランボルギーニ!…世界に4台しかない「ハラマ 400GTS」のAT仕様の出来は当時どうだった?
Auto Messe Web
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
【この190SLなんぼ?】走行距離わずか4,753kmでこの値段!なんで?このメルセデス300 SLの弟分190SLは掘り出し物?
AutoBild Japan
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
ソニー損保、自動車保険満足度調査で2部門1位を獲得…事故対応に高評価
レスポンス
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
最後までもつれ込んだメーカー対決はトヨタに軍配! 僅差でヒョンデ逃す。総合優勝エバンス|WRCラリージャパンDAY4午後
motorsport.com 日本版
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
スズキ 新型「スポーツクロスオーバー」登場! 斬新デザインの“尖った”スタイリング!? 軽量な車体を活かした軽快な走り! 「Vストローム250SX」何が変わった?
くるまのニュース
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
勝田貴元が限界ギリギリの力走。トヨタ勢が猛追も、SS12は安全確保を理由にキャンセル/ラリージャパン デイ3午前
AUTOSPORT web
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
給油所で「レギュラー“なみなみ”で!」って言ったら店員にバカにされました。私が悪いんですか?怒りの投稿に回答殺到!?「なにそれ」「普通は通じない」の声も…悪いのは結局誰なのか
くるまのニュース
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
市川團十郎がF1日本GPの公式アンバサダーに! F1文化に“新たな風”を吹き込むことを目指す
motorsport.com 日本版
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
[かわいい]見た目して超[ホット]!! スズキ[アルトラパンSS]今買うのアリ説
ベストカーWeb
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
追突事故を避ける「2秒ルール」ご存知ですか? あおり運転にならず割り込まれもしない、ほどよい安全な車間距離の保ち方をお教えします
Auto Messe Web
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
「足が長くて」スタイリッシュな新型SUVが2024年内に正式発表か!?DSオートモービルズの電動化戦略が新たなステージ
Webモーターマガジン
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
都内の“旧式小型バス大活躍”路線ついに廃止へ 「リエッセ」と運命を共に 西武バス
乗りものニュース
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
ディーゼルトラックをEVへ改造、国内初の量産予定車が完成 ヤマトモビリティが発表
レスポンス
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
FIAがフロア摩耗に関する取り締まりを強化。フェラーリ、メルセデス等に加え、抜け穴を指摘したレッドブルも修正
AUTOSPORT web
頭文字Dの次なる遠征先は豊田市駅前? ラリージャパン2024はイベント盛りだくさん/WRC写真日記
頭文字Dの次なる遠征先は豊田市駅前? ラリージャパン2024はイベント盛りだくさん/WRC写真日記
AUTOSPORT web
優れたラリードライバーならF1でもきっと戦える! 8度のWRC王者オジェは確信「ファンも見たいと思っているはず」
優れたラリードライバーならF1でもきっと戦える! 8度のWRC王者オジェは確信「ファンも見たいと思っているはず」
motorsport.com 日本版
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
新車150万円台で「5速MT」あり! イチバン安い「普通乗用車」どんなモデル? 「国産ダントツ安価」でも装備は必要十分! めちゃ“リーズナブル”な「トヨタ車」とは
くるまのニュース
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
“熊本~東京1300km” 電気自動車でも快適に移動できる「裏ワザ」とは? 新型「タイカン クロスツーリスモ」で体感! ポルシェらしい走りと遊び心に触れる旅
VAGUE

みんなのコメント

14件
  • 「ネオクラシック」の括りでミニが含まれるのならVWビートル・フィアット500・シトロエン2CVは欠かせないと思っていたのだが・・・
  • BMWミニはダサくてカッコ悪いがクラッシックはいい。
※コメントは個人の見解であり、記事提供社と関係はありません。

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

298.0490.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.81790.0万円

中古車を検索
MINIの車買取相場を調べる

査定を依頼する

メーカー
モデル
年式
走行距離

おすすめのニュース

愛車管理はマイカーページで!

登録してお得なクーポンを獲得しよう

マイカー登録をする

おすすめのニュース

おすすめをもっと見る

この記事に出てきたクルマ

新車価格(税込)

298.0490.0万円

新車見積りスタート

中古車本体価格

14.81790.0万円

中古車を検索

あなたにおすすめのサービス

メーカー
モデル
年式
走行距離

新車見積りサービス

店舗に行かずにお家でカンタン新車見積り。まずはネットで地域や希望車種を入力!

新車見積りサービス
都道府県
市区町村