毎月200店以上の新車ディーラーを回り、「生」の新車情報を届けてくれる流通ジャーナリストの遠藤徹氏。
今回まずは、アクシオ&フィールダー販売終了の報から。伝統ある5ナンバーのカローラが姿を消すのはなんとも寂しい限りだ。
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続いて、ダイハツの電動車両化第1弾はロッキー有力、シビックのHVは2L? ジムニー&シエラの5ドア計画…などなど、国内メーカーの最新情報を9つ取って出し!!!
※本稿は2021年7月のものです
文/遠藤 徹 写真/ベストカー編集部 ほか
初出:『ベストカー』2021年8月26日号
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■トヨタ カローラアクシオ&フィールダー ついに廃止…
トヨタは生産を継続していたカローラアクシオ&フィールダーを9月ぶんまでの生産枠の納車をもって終了する旨を傘下扱い店に通達しました。
現行カローラ(セダン&ツーリング)が2019年9月17日のフルモデルチェンジで3ナンバーサイズに拡大しましたが、5ナンバーサイズで1.5Lのアクシオ&フィールダーは法人需要があるためガソリンNA、同ハイブリッドを継続販売していました。
当初1年間の限定としていたのを1年延長していましたが、2年で終了となります。今後法人向けは現行モデルの廉価グレードの販売に切り替えて対応する見込みです。
(編集部註:この話題、本誌脱稿後になくならない、という情報も入ってきており、追加で取材中です)
終売迫る?トヨタ カローラアクシオ
トヨタ カローラフィールダー
■ダイハツの電動車両化第1弾はロッキーが有力!
ダイハツは2022年末にも電動車両第1弾となるハイブリッドをロッキーに搭載して発売する方針です。直3、1.3Lエンジンと2モーターを組み合わせたEV走行可能なストロング方式となります。
以降はトール、ブーンなどにも順次展開します。ロッキーはライズ、トールはルーミー、ブーンはパッソとしてトヨタにもOEM供給していて、これらも同パワーユニットが搭載されることになります。
ダイハツは軽自動車についても電動化に向けての開発を進めていますが、現段階では実用化の目途については明らかにしておらず、ハイブリッドよりも電気自動車を先行させる可能性があります。
ダイハツ ロッキー
■ホンダ、新型シビックに搭載するハイブリッドは2L?
ホンダは2022年7月にも新型シビックにハイブリッド車を設定、発売しますが、排気量は1.5Lではなく、2Lになるという情報があります。
「次期型シビックハイブリッド&タイプRは最高のパフォーマンスの実現を目指して開発中」と販売店筋に通達されているようです。このため1.5Lではなく、格上の2Lが本命といわれているようです。
またタイプR用はさらに走りのポテンシャルアップを図るため、新開発の2Lハイブリッドターボの開発も進められているという開発筋の有力情報も流れています。
8月5日に発表、9月3日から発売を開始するホンダ新型シビック
■ジムニー&ジムニーシエラの5ドアモデルの動向
スズキはジムニー&ジムニーシエラ5ドアモデルの開発に着手していますが、当面は小型車のジムニーシエラのみで進めているようです。軽自動車は全長の寸法規制があるため難しいためと思われます。
コストアップを避けるために、現行3ドアと同じドアパネルを使うと全長を伸ばす必要が出ますが、小型車だと、対応がしやすいメリットがあります。5ドア車は販売店各社が切望している状況です。
ジムニー&シエラの5ドアモデルは販売会社が切望。サイズに制約のないシエラで開発が進められていて期待度満点!(画像はベストカー編集部による予想CG)
■フェアレディZは10月でオーダーストップ
日産は現行フェアレディZを10月いっぱいでオーダーストップする旨を傘下日産系列店に通達しました。次期型の発売は半年後の2022年4月頃になる見通しです。
※なお明日8月18日(水)日本時間朝9時(アメリカ時間17日夜20時)、北米日産の特設サイトで新型フェアレディZが発表される予定。「ベストカーWeb」でも速報予定なのでぜひチェックしてほしい。
日本では今冬発表!! 400馬力に6MTもあるぞ 日産新型フェアレディZ(北米仕様)世界初披露
オーダーストップの報が届いたフェアレディZ(画像は2019年の生誕50周年記念車)
登場待ち遠しい新型フェアレディZ(プロトタイプ)
■セレナのフルモデルチェンジは今年の予定だった?
日産販売店筋によると「昨年秋時点では、セレナのフルモデルチェンジは今年秋頃が有力だったが、コロナ禍、半導体部品問題で約1年先送りとなっているようだ」とのことです。
来年秋には解消の見通しなので、新型車の投入はほぼ確実で、搭載するパワーユニットは現行の1.2L、e-POWERと2Lハイブリッドの改良バージョンになる見込みです。
e-POWER車の発電用エンジンは1.2Lのままで変更はなく、ノート同様に4WDも設定し、商品ラインナップを強化します。
ちょうど一年前の2020年8月に一部仕様向上を果たした日産 セレナ
■スバル 改良型フォレスターが好調な立ち上がり
スバルが6月中旬に発表、8月中旬に発売する改良型フォレスターが好調な立ち上がりを見せています。すでに先行予約が始まっていて、7月中旬現在の納期は10月以降です。
e-BOXER搭載の上級グレードのアドバンスを中心に引き合いが多くなっていて、クリスタルホワイトパールの車体色が一番人気です。
大幅改良モデルが発表されたスバル フォレスター。写真は人気だというアドバンス ※有料色。ルーフレール(ロープホール付)、アイサイトセイフティプラス(視界拡張)はメーカー装着オプション
■マツダの電動化戦略の要となるのがMX-30
マツダはMX-30を近未来における電動化戦略の主軸に据える方針です。
すでに今年初めに新型電気自動車の第1弾を追加していますが、2022年前半にはプラグインハイブリッド車を発売、さらに近い将来にはマイルドハイブリッドユニットを組み合わせたSKYACTIV-Xも設定します。
MX-30はマツダの最も新しいデザインコンシャスなSUVで、これにマツダの最新テクノロジーを採用することで、アピール度を最高レベルに高める狙いがあります。
マツダ 電動化戦略の要となるMX-30(画像はEVモデル)
■ホンダ 新型シビックの先行予約を受付開始
ホンダは8月5日発表の新型シビックの価格を決め、先行予約の受付を開始しました。
車両本体価格(税込み)はベーシックのLXが319万円、上級のEXが354万円でCVTと6MTは同額です。
従来モデルは標準タイプのみで294万8000円だったため、LX比で24万2000円、EX比で59万2000円もの大幅な値上げです。
ボディサイズは全長4550×全幅1800×全高1415mmで、従来モデルに比べると全長は30mm長く、全幅は同じ、全高は20mm低く、ホイールベースは2735mmで35mm延長となります。そしてタイヤは両タイプとも同じ18インチを履きます。
EXとLXの装備差はEXがLXにプラスしてホンダセンシング、アダプティブコーナリングライト、コンビシート、BOSEサウンドシステム、運転席8ウェイパワーシート、左右独立式フルオートエアコン、ワイヤレス充電器、18インチアルミホイール(べルリーナブラック+ダーク切削クリア)などです。
発表後3カ月間は残価設定クレジットで特別低金利の1.9%を設定し、増販をバックアップします。
ボディカラーはプラチナホワイトパール、クリスタルブラックパール、ソニックグレーパール、プレミアムクリスタルレッドメタリック、プレミアムクリスタルブルーメタリックの5色
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みんなのコメント
あ、コロナ禍でなくてもまわれないかも。
来られるディーラーはどんな気持ちなんだろう?