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“WITHコロナ時代”の新しいカーライフを考える イマドキの中古車事情

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“WITHコロナ時代”の新しいカーライフを考える イマドキの中古車事情

車のエンタメ [2022.11.10 UP]


“WITHコロナ時代”の新しいカーライフを考える イマドキの中古車事情
社会の変容は自動車業界に大きな影響を与え、クルマの購入を検討するユーザーの意識も変わらざるを得ない状況になった。ウィズコロナ時代といわれる今、新しい潮流を踏まえたいまどきのクルマ事情について考えてみよう。

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社会全体に起こっている変化と要因を知る
パラダイムシフトの真っ只中
 それまで常識とされていた考え方の枠組みが大きく変わり、新たな価値観が生み出されている。特に現代は変化が早く激しい時代といわれており、さまざまな場面でパラダイムシフトが急速に進んでいることを実感させられる。しかし、そうした変化による影響を恐れたり、不安に思ったりするのではなく、パラダイムシフトが起こっている状況を理解したうえで、変化の波を乗りこなす心構えが必要といえるだろう。
 パラダイムシフトは、中古車を含めたクルマ業界が著しい変化をもたらしており、1年前の常識すら通用しないことも決して稀ではない。だからこそ世の中の変化に意識を向け、流れをキャッチし、旧来のやり方や考え方に固執せず柔軟に対応する姿勢が求められているわけだ。



[激変する価値観] スマートフォンの登場
コミュニケーション方法と情報収集の仕方が大きく変化
 スマートフォンは連絡手段として他者とつながるだけでなく、一瞬で多くの情報にアクセスできるツールとして、いまや生活になくてはならないツールとなった。情報共有が容易に行えることから、メディアや消費者の判断基準に変化をもたらした。



[激変する価値観] インターネットの普及
デジタルコンテンツが充実。さまざまな情報を素早く入手
 総務省の調べによると、インターネットの個人の利用率は8割以上とされ、情報収集や買い物など、多くのサービスがインターネット上で日常的に行われている。近頃はクルマにも通信機能が実装され、移動の効率化と快適性向上に貢献している。



[激変する価値観] サブスクリプション
一定期間内の定額利用が商品に対する意識を変えた
 サブスクリプションが普及したことで、ユーザーの消費行動に対する意識は「所有から利用」へと変わった。クルマ業界では利用料金に任意保険や各種税金、メンテナンス費用を含んだサービスが登場。所有しないカーライフが広まりつつある。



[激変する価値観] 働き方の多様化
国や企業ではさまざまな働き方や制度を推進・導入
 新型コロナの影響によってテレワーク化が加速。オンライン会議システムやクラウドでの情報共有が一般化し、職場に赴いて働くのが当たり前ではなくなった。また、働き方の選択肢が多様化し、企業の雇用に対する考え方にも変化が生じている。



[激変する価値観] ウィズコロナ
新しい生活様式を取り入れ、活動することが求められる
 世の中には「もういいでしょコロナ」という風潮もあるが、決して楽観することなく基本的な感染防止対策を徹底・継続しながら社会経済活動の回復を進めていくことが重要。新たな生活様式のもと行動することが求められているというわけだ。



楽観視じゃない、柔軟な対応が求められる時代
新クルマ生活様式

ニューカーライフに対応するカギ
様変わりするいまどきのクルマと移動を理解すべし
クルマに求める要件も大きな変化を遂げた
 コロナ禍の影響により、クルマに対する認識が大きく変化した。特に〝感染リスクを下げられる移動手段〟として注目され、クルマを利用する人が急増し、中古車市場もその恩恵を大いに受けた。
 そんなタイミングでクルマを手にした人たちの多くは、クルマを「自分や家族でのプライベート空間を保ったまま移動ができる手段」と考え、普段の買い物や送り迎えなどのほか、新しい旅行スタイルにおいて欠かせないものとして利用している。
 しかも、今はさまざまな対策によって、新型コロナ感染症が国内では沈静化傾向にあることから人々の移動が活発化している。せっかく手にしたクルマを使い「どこかへ出かけよう」となるのは自明といえる。利用頻度が高まることで、自分たちだけのプライベートな移動空間であるクルマに、さらなる価値を求めるのは必然だ。だからこそ、いまどきのクルマ事情や中古車市場の動向をしっかりと把握しておくべきなのだ。



「CASE」が自動車業界に100年に一度の大激変をもたらす
Shared & Services
クルマは所有せず共有するものへと変化
日本ではレンタカー会社やコインパーキングの運営会社などが展開するカーシェアが認知されている。所有せずにクルマを利用するサービスが定着している。


Electric
電動車が主流になってエンジン車からの脱却が加速
省燃費の観点から、中古車市場でもハイブリッドカーなどの電動車が広く選ばれるようになった。新車市場では電気自動車の普及がさらに加速していくだろう。

Connected
通信機能を搭載したクルマが主流になる
「つながるクルマ」と称されるコネクテッドカーは、通信機能を生かし、エンターテイメントをはじめとしたさまざまなサービスを展開し、快適な移動を提供する。


Autonomous
自動運転の技術で安全運転をサポート
多くの自動車メーカーが、自動運転レベル1~2の技術を市販車に搭載。完全自動運転の実現にはまだ時間を要するが、現時点の技術で安全・快適な運転を支援。


行動制限の緩和に伴って外出や移動がしやすい雰囲気
感染症の拡大を契機に大型連休の行動が変容
 内閣府が行った「新型コロナウイルス感染症の影響下における生活意識・行動の変化に関する調査」によると、2022年のゴールデンウィークにおける人々の外出状況は、感染が拡大する以前と同程度であるという結果になった。遠方よりもクルマで1~3時間程度の距離にある場所へ出かける人が多い傾向にあり、コロナ禍で注目されたマイカーが日常の足としてだけでなく、行動範囲を広げるために有効な手段となっているようだ。


クルマはコロナ禍における安心かつ効率的な移動手段
 高速道路の交通量は、公共交通機関よりも利用者の増加が顕著だ。帰省やレジャーを自粛していた人が戻ってきただけでなく、移動に際して他人と接触する可能性が高い公共交通機関を避け、家族など限られた人だけで移動できるクルマを選んだ利用者が一定数いることも増加の理由に挙げられる。


公共交通機関の利用者も増加傾向にある
 コロナ禍の影響で、外出抑制、国際的往来制限などが実施され、人流の減少やインバウンドの消失といった経営環境の激変が生じていた。しかし2022年のお盆期間は行動制限がなかったことから利用客が増加。東海道新幹線の利用状況は、2021年の同じ期間に比べて209%になったという。



新しいカーライフに対応するカギ
新車・中古車とも買い方に
新たな価値観が普及している


クルマは効率よく購入するのがいまどきのトレンド
情報の質や量が向上して中古車への印象が激変
 中古車は在庫販売で価格も定められていない。需要に対して供給が増えれば相場が下がり、減れば上がるという基本的なことは変わっていない。変化したのは買い方だ。
 グーネットをはじめとした、インターネットでの中古車検索システムは車両に関する情報や写真の点数が豊富で、更新される速度も速い。また物件探しはもちろん、在庫確認や見積り依頼ができたり、店舗の評判を確認できるなど、ユーザーの不安を払拭するための気配りが行き届いている。販売店に1、2度訪れただけで購入を即決するパターンが多くなったのはそのためだ。さらに、上級者になると、実物を見ずに購入を決めることもあるようだ。
 中古車に対しての不安を払拭するべく、販売現場ではさまざまな試みがなされてきた。それが情報の量と質を高めることにつながり、中古車購入における変化をもたらしたのだ。


訪問した販売店舗数
いまどきはインターネットで最新情報を入手できるため、足で情報を稼ぐ必要がなくなった。車両の情報収集から購入の意思決定までの期間も短くなっている。

実車確認なしの購入経験
中古車購入において実車確認は必須とされているが、インターネットの普及や写真の画質向上などにより、確認なしで購入するユーザーが増加傾向にある。


ここまで進んだ新時代クルマ購入のスタンダード
いまどきの中古車選びは自宅にいながら行うもの
 クルマの購入に際してこれまで対面で商談してきた人にとっては、オンラインで商談することにためらいがあるかもしれない。しかし、グーネットでは誰でも利用しやすいよう配慮されており、予約はもちろん店舗とのコミュニケーションもスムーズに行えるので安心だ。効率的で時短にも大きな効果がある。



中古車購入の新たな選択肢として大注目
オンライン商談5つのポイント
 2021年版情報通信白書によれば、インターネットでショッピングをする世帯の割合は、2020年3月以降急速に増加しているという。日用品や趣味の物を買うだけでなく、いまどきはクルマ購入でもインターネットが広く活用され、オンラインによる商談が一般的なものとなった。
 オンライン商談のメリットとして、コロナ禍で注目された非対面販売のほかにも商談スピードの速さやユーザーと販売店双方のスケジュールの組みやすさ、ユーザーが対面よりも質問しやすいといったことが挙げられる。スタート当初はオンラインツールに精通した若年層しか利用しないのではとか、コミュニケーションがうまくいくのか……といった不安の声も上がっていたが、実際には世代を問わず、利用者が着実に増えている。グーが展開しているオンライン商談も同様で、2020年のスタート以来、対象台数や利用者が増え、中古車購入における新たなスタンダードとして定着しつつある。



POINT_01
選べるクルマは22万台以上!
 グーネットに登録されている約48万台の中古車のなかで、オンライン商談の対象となっている車両は22万台以上(10月時点)。都道府県やメーカー、車種といった基本的な検索方法はもちろん、価格帯、年式や走行距離のほか詳細な条件を指定して絞り込むことができる。


2020年のサービス開始以降、オンライン商談に対応する販売店、対象車両は充実。自分に合ったクルマを効率的に探せるという点で有効な手段といえる。

POINT_02
グーネットLiveで商談は簡単・スムーズ
 オンライン商談を行うときは、ビデオ会議などで使用されているオンラインツールを使うのが一般的だが、グーネットでは「グーネットLive(ライブ)」という商談ツールが提供されているので、オンラインツールがなくても販売店と商談ができる。パソコンやスマートフォン、タブレットなどの端末で利用可能だ。


グーネットに掲載されている販売店から発行されたURLを開き、パスコードを入力するだけで、簡単に音声通話とビデオ通話で商談が行える。


POINT_03
デジタルシフトが功を奏して利用者が増加中
 グーネットのオンライン商談予約は、新型コロナウイルス感染拡大に伴い、人との接触機会を減らすことが求められているなかでスタートした。ユーザー、販売店ともに、従来の対面での商談とは違ったメリットが得られることから、利用するユーザー数は年々増え、今後もさらなる広がりが期待できる。


スマートフォンを持っていれば、いつどこででも愛車探しができるうえに販売店とつながって商談まで行える。


POINT_04
移動時間が削減できて効率的に探せる
 パソコンやスマートフォンなどの端末を活用して行うオンライン商談では、自宅にいながら車両の状態が把握できる。販売店までの移動時間が削減できるので、1日で複数の店舗と商談することが可能だ。より多くの選択肢から効率的に愛車選びができるのだ。



POINT_05
近場はもちろん遠方の物件も商談可能
 近隣だけでなく他県の販売店とも容易につながれるのがメリットのひとつ。ただし遠方の場合は、外観や内装の状態などを目視でチェックし、さらにドアの開閉やエンジンのかかり具合、機能の作動状況などを販売店のスタッフに依頼して確認してもらおう。



時代の変化を考慮したうえで押さえておきたい
新車よりも中古車が買いやすい!
中古車購入必勝セオリー15
市場の動向やクルマの買い方が変わっても、これまでどおり中古車購入に
おいて確立された基本的な方法は健在だ。それらの定石を踏まえたうえで
新たな時代に即した中古車購入のセオリーについて把握しておこう。


愛車を手に入れて出かけよう!

低価格で短納期なうえに過去に遡って選択できる
 以前のクルマの納期は、在庫車でなくても1~2ケ月だった。それが今は3ケ月なら短い部類となり、半年から1年に達する車種も多い。原因は新型コロナウイルスによる半導体の不足と報道されるが、メーカーの関係者は、「半導体を筆頭に塗料、樹脂製品、信号を伝えるワイヤーハーネスなど、さまざまな供給が滞っている。順調に回復したと思えても、不意に停止することがあるから困る。将来の予測も立てにくい」と、複雑な状況を吐露する。
 2022年に入るとロシアのウクライナ侵攻が始まり、原材料費や輸送費が高騰した。そこに納期の遅延による生産/販売台数の低下も加わると、メーカーや販売会社の利益を圧迫する。その結果、モデルチェンジや改良を行ったときに、クルマの価格を高めるようになった。
 また機能や装備を簡素化する傾向も見られる。たとえば以前のタントは主力グレードの運転席に540mmのロングスライド機能を標準装着したが、改良後は2万2000円のオプションに変更された。カローラセダン&フィールダーの自然吸気エンジンは、以前は直列4気筒1・8ℓだったが、改良を受けて直列3気筒1・5ℓに変更された。リアサスペンションは、全車に独立式のダブルウィッシュボーンを装着したが、改良後の自然吸気エンジン車は、車軸式のトーションビームになっている。
 改良を受けると通常は商品力が向上する。ところが今は、装備を省くなどのコストダウンを行う。メーカーは厳しい状況に直面しているから、コストダウンや値上げを責められないが、新車購入時には機能や装備の変更に注意したい。長い納車待ちの末に手に入れた新車が、期待はずれの商品になっている心配もある。
 そこでクルマを乗り換えるときは、中古車を検討したい。中古車はすでに現物があるから納期が短い。車種や年式はさまざまで、自分の予算に合った中古車を見つけられる。
 特にセダンは、この数年で新車として売られる車種が大幅に減った。かつてのトヨタはセダンを豊富に揃えていたが、今ではクラウンがSUV風のスタイルに変わり、一般ユーザー向けのセダンはカローラセダンとカムリ程度だ。それが中古車市場に目を向けると、セダンの典型だったクラウン、マークX、プレミオ&アリオン、トヨタ以外なら日産のシーマ、フーガ、ティアナなど、新車では買えない車種が手に入る。ワゴンも新車は車種を減らしたが、中古車なら選択肢が豊富だ。
 以上のように中古車を買うメリットは、納期の短さや価格の安さだけではない。過去に遡り、好きなクルマを買えることだ。古いクルマを大切に使うことはエコロジーにも沿っている一方で、車齢が13年を経過すると増税されるという矛盾がある。特に今はクルマの納期が長引き、所得も伸び悩んでいるのだから、残酷なこうした増税は即座に廃止すべきだ。今こそ保有されている車両を活用する中古車を見直したい。



中古車のメリットを改めて知る

セオリー_01
中古車の価格は需給バランスで変動する
 ねらっている車種の相場価格がわからないと購入予算が決めづらく、インターネットや販売店で見つけたクルマの価格が適正なのか否かの判断もできない。基本的には年式や走行距離が価格を左右する条件となるが、需要と供給のバランスが中古車の価格変動に大きな影響を及ぼすことになる。



セオリー_02
新車とは販売形態が違うから購入しやすい
 新車のようにあれこれ注文できないが、販売店にある在庫を購入することになるので、各種書類を揃え登録手続きを完了すればいつでも納車が可能だ。決算期をはじめとした需要が過多になる時期でも納期は新車より断然早い。


在庫販売といっても、中古車は2台と同じものが存在しない。条件に合った「これぞ!」という車両を見つけたなら迷いは禁物だ。


セオリー_03
選べる車種のバリエーションは新車の数十倍
 同じ車種でも、搭載エンジンや乗車人数といった仕様の違いによってグレードが複数ラインアップされている。さらに、年式、ボディカラー、メーカー/ディーラーオプションの有無など、同一車種でもさまざまなバリエーションから選べるので、クルマの使用目的を明確にしておくといいだろう。


数ある選択肢から1台を決めるには、予算だけでなく絶対に譲れない条件、妥協できる条件の優先順位をはっきりさせておくといい。


セオリー_04
リユース品だとしても品質の高さに納得できる
 クルマの生産技術は日々進歩しており、走行に関わる部分は壊れにくく、人が触れる部分である内装の質感も長期間にわたって維持できる。「10年&10万kmが寿命」というかつての常識は、いまどきのクルマには当てはまらない。


運転席まわりのパーツ類は、耐久性に優れた素材が用いられるようになった。それでも劣化が目立つ車両は、雑に扱われていたと判断していいだろう。


コンディションチェックのツボ

セオリー_05
インターネットで買うときはどこを見ればいい?
 インターネット上で検索から購入できるシステムが構築され、中古車に関する情報の“量”と“質”は飛躍的に向上した。それでもオンライン商談ツールを活用して内外装の状態や各種機能の作動状況を確認し、気になることがあれば躊躇せずに質問して不安を払拭するよう努めよう。



セオリー_06
販売店でやっていいこと・ダメなこと
 「中古車選びで失敗したくない!」という気持ちはわかるが、販売店ではお店のルールに従ってスムーズに商談しよう。中古車は展示されている現物が商品だから、車両確認を行うときは目の前にあるクルマが「売り物」であることを忘れず、スタッフに確認しながら丁寧に扱ってほしい。



セオリー_07
外観から判断できるポイントはコレ!
 細部よりもまず全体を見渡して塗装のムラや大きな凹みがないかを確認しよう。一見しただけでも大きなキズの有無やボディのくすみ具合など、外装のコンディションは判断できる。また、外装のチェックは晴れた日に行うのが鉄則であることも忘れずに。


ドアノブは乗り降りするたびに操作する部分なのでキズが付きやすい。キズの大きさや深さの程度を見極めよう。

悪路が走れるSUVでは外観だけでなく下まわりを覗き込んでダメージの度合いを確認しよう。錆びや腐食がある車両はできるだけ避けたい。


セオリー_08
走行に関わる要素は試乗で判断する
 試乗の目的は性能を試すためではなく、車両の状態を把握することが大前提だ。エンジンやトランスミッション、ブレーキなど走行に関わる機能に違和感がないかをチェックしよう。事前に試乗ができるか否かを販売店に要確認。


中古車の場合は車両によって状態が異なるので、新車以上に試乗が購入の決め手になる。細心の注意を払って運転しよう。


セオリー_09
装備されている機能の状態は実際に動かして確認するべし!
 車両に搭載されている各種機能については動かせるものはすべて動かすことを忘れずに。特にエアコン、カーナビ、サンルーフやスライドドアなど、電動系の装備は動作が正常であることはもちろん、動きがスムーズであることが重要。車内に乗り込んだらシートに付いた汚れやシミ、不快な臭いの有無もチェックポイントだ。


冷暖房の効きはもちろん、作動させたときの臭いやエアコンのコンプレッサーから異音が生じていないかも確認しよう。

ワイパーはゴムの劣化状態だけでなく、段階調節の作動状態もチェック。ウォッシャー液が両方の穴からきちんと噴出されるかも確認ポイント。


こんなご時世だからこそ押さえておきたいポイント

セオリー_10
クルマの値段が高くなっている理由
 端的にいえば、クルマに求められる能力の水準が高くなったからだ。電動化や安全運転支援機能の採用のほか、排ガスや騒音、安全などの規制に対応するために機能が複雑化したことが、車両価格の高騰に拍車をかけている。


購入して所有する以外にも、月々定額を支払って乗る「リース」や「サブスク」が広く普及している。ライフスタイルに応じたクルマとの付き合い方ができるようになった。


セオリー_11
燃料代はランニングコストに大きく影響する
 ガソリン価格が高騰してもクルマが生活の足であるならば、乗らないという選択肢は選びにくい。消費燃料が少ない小型車やハイブリッドカーを選んだり、省燃費運転を心がけることで燃料価格の高騰期を乗り越えたい。


給油回数を減らすためには、普段から穏やかな走行を心がけたり、車内の無駄な荷物を下ろしたり、タイヤの空気圧を適正にしておくなどの工夫を実施することも肝要といえる。


セオリー_12
物価高でも休日は外出や移動を楽しみたい
 かつてのクルマ旅といえば、温泉やテーマパークなどが人気だったが、いまどきは「ドライブスルー・ツーリズム」や「キャンプ」など、自然そのものを楽しんだり、行き先に縛られない自由な旅の需要が高まっている。運転が楽で安全なクルマを選ぶのも移動を楽しむためには重要となるだろう。


公共交通機関とは違い、時間に縛られず自由に目的地に向かい、そこに至るまでの道中を楽しめるのがクルマを利用する利点だ。


中古車に対するアナタの心配事を解消

セオリー_13
メンテナンスや整備の履歴はしっかりとチェック
 クルマの状態を見分けるうえで、最もわかりやすいのは記録簿をチェックすること。直近に実施した点検はもちろん、前回の車検時にどういった整備が行われたかの履歴が残っていれば、コンディションが把握しやすいし、前オーナーがクルマとどう付き合ってきたかが一目瞭然だ。


どんなメンテナンスや点検がされてきたかの判断材料になるのが点検記録簿だ。定期的に点検整備を受けてきた車両は安心感が高い。


中古車だからできる“あえての選択”に注目

セオリー_14
相場が高値安定の人気車よりもライバル車をねらえ!
 同じボディタイプでもデザインや性能、話題性などの理由から車種によって人気に差が生じる。人気車は欲しがる人が多いため相場が高くなりがちなので、あえて同クラスの競合車をねらうのがお得に購入する方法なのだ。

日産 ノート(現行型)
中古車価格帯:164.9万~378万円

ホンダ フィット(現行型)
中古車価格帯:114.9万~284.9万円

マツダ マツダ2(現行型)
中古車価格帯:99万~237.8万円

たとえば……こんな選択
e-POWERをはじめとした独自の機能に注目が集まり、新しさも相まって相場は高値安定。しかしフィット、マツダ2ともにコンパクトカーとしての能力は十分に優れている。むしろコスパの高さが際立つ。



ライバル関係を知っておく
トヨタ ハリアー(現行型)
中古車価格帯 :322万~580万円

マツダCX-5(現行型)
中古車価格帯:139.8万~448万円

三菱 アウトランダーPHEV(先代型)
中古車価格帯:95.8万~452万円

たとえば……こんな選択
ハリアーは新車の納期遅れが影響して中古車に需要が殺到している。しかしSUVとしての機能や、移動時の運転が楽しいとか経済性を加味するとCX-5やアウトランダーPHEVといった選択がお得感がある。



セオリー_15
新車市場でも人気を集める現行型ならお得感が得られる
 世界的な半導体不足で新車の生産が滞り、納期遅延が続いている。こういうときだからこそ、納期の見通しが立ちやすい中古車を選ぶのが得策だ。相場の高騰が懸念されるが、それでも新車に比べるとお得に手に入る可能性は高い。


トヨタ プリウス(現行型)
中古車価格帯:97.8万~387.8万円
現行型は2015年12月に登場し、7年が経過。2018年にマイナーチェンジを行っているが、前期型でも燃費性能や安全性に満足できる。人気車とあって流通台数が多く、相場も安定していて購入しやすい。

ダイハツ タント(現行型)
中古車価格帯:79.5万~279万円
上級グレードのカスタムRSは高値だが、LまたはXグレードなら中古車を選ぶ意義が見出せる。優れた実用性だけでなくスマートアシストによる安全性の高さなどにより幅広いユーザーに推奨できる選択だ。

スバル レヴォーグ(現行型)
中古車価格帯:251.8万~549.9万円
いまや希少となった国産ワゴンのなかでも安定した人気を維持している。現行型は年式が新しく流通台数はやや少なめとなるが、実用的なうえに移動の楽しさや安全性を考慮して選ぶなら理想的なクルマだ。


まとめ
 時代が変われば中古車市場の動向にも変化がもたらされる。クルマ選びや買い方には、これまでの定石だけでなく新たな風潮があることを理解しておくべきだ。日々の生活はもちろん、クルマとの付き合い方をアップデートすることは、カーライフをより充実させるカギになる。

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