グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024
7月11日から14日にわたって英国で開催された欧州最大級の自動車イベント「グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード2024」。
【画像】昔とは違う英国の自動車【MGの最新クーペ・コンセプトとロータス高級セダンを写真で見る】 全26枚
今年のメインテーマは「Horseless to Hybrid(馬なし自動車からハイブリッドへ)」という、自動車の歴史へのオマージュが込められたものだった。また、イベントのホストには創立100周年を迎えるMGが選ばれ、新型サイバースターのクーペ仕様などの最新EVを披露した。
その他、ポールスターがサーキット専用車のコンセプトを披露したり、レッドブルが市販ハイパーカーを展示したり、中国の歴史ある自動車メーカーが英国進出を発表したりと、話題には事欠かない。
グッドウッドで一般公開された注目の新型車をアルファベット順(ブランド名)に紹介する。
アルファ・ロメオ33ストラダーレ
アルファ・ロメオ最新のスーパーカー、33ストラダーレは、33台しか生産されないことからその名が付けられた。
パワートレインはバッテリーEVと内燃エンジンから選択可能で、後者はジュリア・クアドリフォリオに搭載される2.9L V6ツインターボの改良型だ。
アルファ・ロメオ・ジュニア
アルファ・ロメオ初の量産EVとなるジュニア(旧称ミラノ)は、クラス最高のドライバーズカーを標榜する小型クロスオーバーだ。
エントリーモデルは最高出力156ps、最上級のジュニア・ヴェローチェは282psを発生する。最高出力136psの1.2Lガソリンハイブリッドもある。
アルピーヌA290
ルノー5 EテックをベースとするアルピーヌA290は、ワンクラス上のルノー・メガーヌEテックからパワートレインを拝借している。
最高出力218psのモーターと専用シャシーチューンにより、運転する楽しさを追求した電動ホットハッチだ。
アルピーヌ・アルペングローHy4
このスーパーカーは、アルピーヌの歴史において重要なプロジェクトとなるかもしれない。ごく一般的な4気筒ターボエンジンを搭載するが、大きな違いが1つだけある。ガソリンではなく、水素を燃焼させるのだ。
アルピーヌの幹部は、アルペングローの市販導入の可能性を示唆している。
アストン マーティン・ヴァリアント
F1ドライバーのフェルナンド・アロンソの依頼により、限定車ヴァラーをサーキット走行に特化させたスペシャルモデル。最高出力745psのV12ツインターボと6速MTを搭載している。
ベントレー・コンチネンタルGT
PHEVとなった新型コンチネンタルGT。旧型W12エンジンに代わり、782psという圧倒的なパワーを振るう。
BMW i5フロウ・ノストカーナ
南アフリカのアーティスト、エスター・マハラング氏が1991年に制作したアートカーへのオマージュとなるi5フロウ・ノストカーナは、BMWの未来の塗装技術を予見させるコンセプトモデルだ。ボディパネルの色合いを瞬時に変化させ、さまざまな色やメッセージを表示することができる。
BMWのデザイン責任者であるエイドリアン・ファン・ホーイドンク氏は最近、AUTOCARの取材に対し、量産化に向けてパネルの準備に取り組んでおり、「今後2年以内」に完成版が見られる可能性があると語った。
BMW 1シリーズ
BMWのエントリーモデル、1シリーズが改良を受け、新しい外観と最新のインフォテインメント・システムを獲得した。グッドウッドでは、最上級グレードのM135iが一般公開された。
BMW M2クーペ
M2は一部改良により、最高出力が20ps、最大トルク5kg-m向上した。
BMW M3ツーリング
M3は改良の一環として、新しいライトデザインと20psのパワーアップが施された。グッドウッドではステーションワゴンのツーリングが展示された。
BMW M4 CS
M4のハードコア仕様で、ターボのブースト圧を1.7barから2.1barに高め、最高出力を530psから550psに引き上げている。また、新しいチタン製マフラーと炭素繊維強化プラスチック製トリムによって20kgの軽量化を実現した。
BMW M5
PHEVとなった新型M5は、4.4L V8ツインターボと電気モーターを組み合わせ、合計出力727ps、最大トルク102kg-mを実現している。
BMWコンセプト・スカイトップ
コンセプト・スカイトップはあのBMW Z8の精神的後継車と言えるオープンカーであり、現行BMWで最もパワフルなV8エンジンを搭載する。デザイン責任者のファン・ホーイドンク氏によると、「50台」程度の限定生産が検討されているようだ。
BMWビジョン・ノイエ・クラッセ
ノイエ・クラッセは次世代3シリーズを予告するコンセプトモデルで、かつてBMWの成長に一役買ったセダンを思い起こさせる。先進のプラットフォームが導入され、従来のEVよりも航続距離が30%、充電速度が30%、エネルギー効率が25%改善されるという。
BMW X3
第4世代となるX3がグッドウッドで世界デビューを飾った。内外装ともに先鋭的なデザインに一新されたほか、シャシーも大幅に見直されたことで、ハンドリングと快適性の向上が期待されている。
BYDシールU
中国BYDは、洗練性と経済性を重視したPHEVのミドルサイズSUV、シールUを英国に導入する。グッドウッドのパドックでは、兄弟ブランドであるヤンワンの高級SUV「U8」とともに展示された。
カラム・スカイ
ジャガー出身のデザイナー、イアン・カラム氏が設立した会社から生まれた初の市販車である。最高出力250psのバッテリーEVで、アリエル・ノマドのようなオフロード志向のパフォーマンスモデルだ。快適な乗り心地と優れたステアリングフィールを約束し、ドライバーのエンゲージメントを高めるという。
エヴォルート・アウトモビリ355
英国の新興企業エヴォルート・アウトモビリがフェラーリF355のレストモッドを発表。カーボンファイバーの補強材、イアン・カラム氏によるデザイン、最高出力420psのV8エンジンを特徴とする。
フェラーリSF90 XXスパイダー
フェラーリの「XX」シリーズ初のロードカー。合計出力1030psのハイブリッド・パワートレインを搭載し、0-100km/h加速タイムはわずか2.3秒という、とんでもないスピードを誇る。
フォード・カプリ
1970年代の2ドア・クーペの名前を引き継ぎつつ、オリジナルグッズからかけ離れた存在となっている新型カプリ。欧州向けのフォード・エクスプローラーから派生したEVで、数週間以内にドイツ・ケルンで生産が開始される予定だ。
エクスプローラーと同様、フォルクスワーゲン・グループのMEBプラットフォームを採用。合計出力286ps、0-100km/h加速6.4秒のシングルモーター仕様と、合計出力340ps、0-100km/h加速5.3秒のツインモーター仕様が用意される。
フォード・マスタングGTD
グッドウッドでダイナミックなデモ走行を披露した最高出力800psの公道レーサー。標準のマスタングをとことん鍛え上げたハイパフォーマンスモデルで、最近、注文受付が開始された。英国での価格は31万5000ポンド(約6470万円)から。
ジェネシスGV60マグマ
ジェネシスGV60マグマは、兄弟ブランドのヒョンデ・アイオニック5 Nの高級版である。同じ合計出力650psのツインモーターを使用するが、「ジェントルマンドライバー」向けに特別なチューニングが施されるという。
ヘリックス・バン
英国の新興企業ヘリックス(Helixx)は、小型四輪車規格「L7e」に合わせて設計したEVで、新しい商用バンの形を提案している。マクドナルドにヒントを得たという革新的なフランチャイズ工場モデルを確立し、事業者向けに稼働時間1時間あたりわずか20ペンス(約400円)でのリース販売を目指す。グッドウッドでは生産工程を紹介し、デモ走行を披露した。
ホンチー
中国の高級車ブランドであるホンチー(紅旗、Hongqi)が、2026年にも英国に進出することが明らかになった。
ロータス・エメヤ
ポルシェ・タイカンのライバルとなるロータスの中国製EV。最高出力611psのエメヤSと917psのエメヤRがグッドウッドをデモ走行した。
ロータス・エヴァイヤX
フォルクスワーゲンID.Rの対抗馬となる電動ハイパーカー。市販仕様のエヴァイヤにアグレッシブなエアロパッケージを装着し、ニュルブルクリンクのラップタイム更新を狙う。
MGサイバーGTSコンセプト
「MGB GTの後継車」という紹介は、クラシックカーファンの前では避けたほうがいいかもしれない。サイバーGTSは、先に投入されたサイバースターの4人乗りクーペ版である。現段階ではまだコンセプトだが、関係者によると早ければ2025年にも発売される可能性があるという。
MG HS
新型PHEVのHSは、3万2000ポンド(約660万円)以下で120kmのEV航続距離を謳う。MGの情報筋によると、HSは中国市場向けのRoewe RX5をベースにしているが、欧州市場の好みに合わせてスタイリングを変更したという。
イネオス・アーケイン・ワークス
英イネオス・オートモーティブの新部門アーケイン・ワークスは、同社の大型SUV「グレナディア」のカスタマイズを手掛けることになる。特別仕様車のシリーズを立ち上げ、顧客の要望に合わせて高度なパーソナライズを行う。
ランドローバー・ディフェンダー・オクタ
ディフェンダーシリーズに新たに加わったオクタは、マイルドハイブリッドの4.4L V8ツインターボを搭載した過激なオフロード車だ。グッドウッドではダイナミックな走りを披露した。
ランザンテ・タグ・チャンピオンシップ
クラシックなポルシェ911ターボに80年代のF1用V6エンジンを搭載したのが、ランザンテ・タグ・チャンピオンシップだ。車両重量わずか920kgで最高出力625psというパフォーマンスを誇りながら、公道走行が可能とされる。
ミニ・クーパー・ジョン・クーパー・ワークス
ミニは、新型クーパーのガソリン仕様とEV仕様の両方において高性能モデルの「ジョン・クーパー・ワークス(JCW)」を市場投入する。
メルセデスAMG GT
メルセデスAMGは、2ドア・クーペのGTのサーキット走行に特化した新モデル「AMG GT 6プロ4マティック+」を発表した。四輪駆動で最高出力611psを発生する。英国での販売は2024年後半に開始される予定だ。
ポールスター・コンセプトBST
ポールスターから、サーキットで鍛え上げられた2シーターのスーパーカー・コンセプト「BST」が登場した。近日発売予定のポールスター6をベースに、ダクト付きボンネット、フロントスプリッター、巨大なリアウイング、ワイドトレッドを備え、一段とパワーアップした。
レッドブルRB17
合計出力1200psのV10ハイブリッドを搭載するレッドブル初のハイパーカーが正式に発表された。レッドブル・アドバンスト・テクノロジーズCEOのクリスチャン・ホーナー氏は、技術責任者エイドリアン・ニューウェイ氏が「解き放たれた」と表現している。この発表はレッドブルのF1参戦20周年を記念して行われたもので、歴史的マシン数台がデモ走行を行った。
ルノー5 Eテック・エレクトリック
グッドウッドのEV展示コーナーでは、新型ミニ・クーパーE、ポルシェ・タイカン、テスラ・モデル3パフォーマンスなどとともに、新型ルノー5 Eテック・エレクトリックが展示された。
テスラ・サイバートラック
この賛否両論ある電動ピックアップトラックが、グッドウッド・フェスティバル・オブ・スピード最大の見どころの1つになることは保証されていたようなものだ。デモ走行ではさっそうと丘を駆け上がった。
トヨタGRヤリスH2
トヨタは、水素を燃料とするGRヤリスの欧州仕様車を発表。新時代のハイパフォーマンスモデルの姿を垣間見せた。
ヤンワンU9
中国BYDの高級車ブランド、ヤンワン(仰望、Yangwang)は、グッドウッドで新型ハイパーカーU9のデモンストレーションを行った。
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