2009年1月
■2009年1月
VWの主力車種ゴルフが2009年4月にフルモデルチェンジを受け、6世代目に進化した。5ドアハッチバックボディの外観デザインは、シンプルでクリーンかつ明快なゴルフらしいもの。従来のワッペングリルは廃止されたが、フロントグリルのエンブレムを見るまでもなくゴルフであることがひと目で分かる。一新されたインテリアは高い品質を確保すると同時に、操作系にも改良が加えられている。当初の搭載エンジンはパワーと燃費を両立する2機種のTSIエンジンで、1.4リッターのシングルチャージ仕様は90kW(122ps)/200N・m(20.4kg-m)、同じ1.4リッターでスーパーチャージャーとターボのツインチャージ仕様は118kW(160ps)/240N・m(24.5kg-m)のパワー&トルクを発生する。ともにレスポンスと効率の良さで定評を得ている7速DSGと組み合わされる。さまざまな騒音対策を実施することによってゴルフ史上最高の静粛性を実現したという。安全装備はさらに進化し、エアバッグのセンサーシステムに音響センサーを加えることで衝突時の素早く正確な展開を可能にしたほか、新たにニーエアバッグを設定し、全部で9個のSRSエアバッグを装備している。リヤシートベルトにはベルトの着用状況を知らせる検出システムが採用された。オプションのRNS510型のカーナビを装着すると、リヤアシストと呼ぶリヤビューカメラが装備され、後退時の安全確認を支援。ESPやEBD付きABSなどももちろん標準で装備される。2009年8月には155kW(211PS)/280N・m(28.6kgm)を発揮する2.0リッターの直噴ターボを搭載し、内外装に専用の仕様を備えたGTIを追加した。