フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 「モデル末期の今なおハッチバックのメートル原器」の専門家レビュー ※掲載内容は執筆日時点の情報です。

伊達 軍曹
伊達 軍曹(著者の記事一覧
自動車ジャーナリスト
評価

4

デザイン
4
走行性能
5
乗り心地
4
積載性
4
燃費
4
価格
4

モデル末期の今なおハッチバックのメートル原器

2021.3.11

年式
2013年4月〜モデル
総評
モデルライフの超末期であるため、「新型の登場を待つ」というのもひとつの手です。しかし普通に使う分には現行型(ゴルフ7)でも何ら問題ないというか、むしろ素晴らしい車です。もしも大きめな値引き等が伴うなら、あえてこの型を買うのも賢い選択でしょう。
満足している点
正確無比なハンドリング性能と、実用回転域できわめて力強いエンジン、スムーズに使える先進運転支援システム、いまだ色褪せないデザイン性の高さなど、この車の美点は枚挙にいとまがありません。
不満な点
正確な時期は未発表ですが、おそらく2021年の半ばには新型ゴルフが発売され、いわゆる「型遅れ」になってしまうのは、どうでもいいことだとはいえ、やはり少々気になります。
デザイン

4

2021年3月時点で先行予約が始まっている次期型ゴルフと見比べると、約8年前に登場した現行型(ゴルフ7)はさすがにやや古くも見えます。しかしゴルフ7を単体で見れば、内外装ともに古さを感じることはほとんどなく、ややギラギラ系となる次期型より好印象と感じる可能性すらあるでしょう。
走行性能

5

2017年5月の大規模マイナーチェンジで通称「ゴルフ7.5」と呼ばれるようになった現行末期型のボディ剛性の高さやステアフィールの良さ、あるいは先進運転支援システムの出来の良さは依然トップレベル。そしてガソリンのダウンサイジングターボエンジンは小排気量ながらパワフルで、2Lディーゼルターボエンジンはきわめてトルクフルです。
乗り心地

4

国産同クラスと比べると低速域での乗り心地はやや硬く感じる人もいるかもしれませんが、基本的には速度レンジを問わず快適で、速度を上げていっても不快な揺れや突き上げ感は最小限です。
積載性

4

全高が比較的高いため、後席の頭上空間はなかなかの余裕があります。荷室の容量はクラス標準といったところですが、6:4の分割可倒式となるリアシートの中央部分が貫通できるようになっているので、ハッチバックでありながら長尺物を載せ、なおかつ大人4人がゆったり座ることができます。
燃費

4

ディーゼルターボエンジンを搭載する「TDIハイライン マイスター」のWLTCモード燃費は18.9km/Lとなかなかのもの。ガソリンターボエンジンはそこまでは延びませんが、ストップ&ゴーが少ない高速長距離巡航においては低燃費な走りが可能です。
価格

4

モデル末期の現在販売されているフォルクスワーゲン ゴルフは、ガソリンターボが323万〜374万円で、ディーゼルターボが361万〜398万円。安い車ではありませんが、そのクオリティから考えれば「お手頃価格」ともいえます。
伊達 軍曹
伊達 軍曹
自動車ジャーナリスト
外資系消費財メーカー勤務を経て出版業界に転身。輸入中古車専門誌の編集長を務めたのち、フリーランスの執筆者として2006年に独立。現在は「手頃なプライスの輸入中古車ネタ」を得意としながらも、ジャンルや車種を問わず、さまざまなメディアに多数の記事を寄稿している。愛車はスバル レヴォーグ STIスポーツ。
フォルクスワーゲン ゴルフ (ハッチバック) 新型・現行モデル

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