電気自動車の１０ｔトラック実現できますか？

Answer 1

かなりむずかしい状況です。

●トラックに必要な電池量
ここでは，三菱iMiEVの電池のデータから計算してみましょう。

・総電力量（エネルギ量）＝ 16kWh＝57.6MJ（メガジュール）
・電池サイズ ＝ 70L
・質量 ＝ 約200kg

・大型トラックの平均燃費＝3.27km/L … 神奈川県の調査データ
・走行距離＝600km（仮定）

・必要軽油量＝600km ÷ 3.27(km/L) ＝ 183.5L
・軽油の比重＝0.8
・その軽油の質量＝183.5L×0.8＝146.8kg
・軽油の発熱量＝43.5MJ/kg
・必要軽油量の発熱量＝6391.6MJ
・動力効率（仮定）＝30%
・走行に必要なエネルギ量＝1917MJ＝1917×0.2778kWh＝532.5kWh
・iMiEVの電池の何倍か＝1917 ÷ 57.6 ＝ 33.3倍
・その質量＝200kg × 33.3 ＝ 6.66ton

これからトラックの積載量に匹敵する電池量になることがわかります。この電池のコストは6000万円くらいになりますので，実現はむずかしいとおもわれます。

●電池の電池容量
ここでも三菱iMiEVの電池をもとに計算してみましょう。

・総電力量 ＝ 16kWh
・質量 ＝ 約200kg
・エネルギ量＝16kWh＝16000Wh=16000VAh （電圧V×電流A×時間h）
・電圧＝330V
・放電容量＝16000VAh÷330V＝48.5Ah＝48485mAh （mはミリ）
・質量あたりの放電容量＝48.5Ah÷200kg＝0.24Ah/kg＝242.4mAh/kg＝0.24mAh/g

●トラックの走行距離あたりの電気使用量
・600km走行に必要なエネルギ量＝532.5kWh
→ 1kmあたりの電気使用量＝532.5÷600＝0.8875kWh＝3.195MJ

●減速時回生
おそらく長距離トラックだと思われます。高速道路をほぼ一定速度で走行すると，減速時の回生の頻度は低く，電気モータと電池があっても回生があまりなく，駆動源を電気にするのはあまりメリットがありません。

簡単ですが，ご参考になれば幸いです。

質問者からのお礼コメント

みなさん、ご回答、ありがとうございました。

Answer 2

ムリだと思います。
重いB/Tをたくさん積むと、積載を10tも取れなくなりそうです。
総重量は25tでも積載量7tとか

Answer 3

現在の技術でも実現出来ます。

モータであれば、世の中には新幹線に使われるような高性能モータもあるので、全く問題なし。
バッテリの大きさも、乗用車クラスでは問題になりますが、大型トラックくらいだとスペースに余裕があるので多少場所を食ってもそれほど問題にはなりません。

電気自動車で問題となっているのは、今も昔もバッテリの容量とコストです。
電気自動車は希少な金属を使った高性能なバッテリを大量に積むため、コストが跳ね上がってしまうのです。航続距離を伸ばすためにも相応のモノが必要です。
乗用車クラスですら何とか出しているくらいなのに、トラックを動かすのとなるとどれだけかかるやら…というあたり。実験車両くらいならまだしも、量産となるとコストは大きな問題です。


個人的に、トラックよりもバスの方が実用化は早いかなと考えています。
特に路線バスや市内循環バスくらいであれば、それほど長い航続距離も必要なく、ルートを大幅に外れた運転もせず、大体いつも一定のルートを同じ時間で走るためにバッテリ容量や充電インフラの面で有利なためです。
ストップ＆ゴーが多いというのも電気自動車が内燃機関自動車に勝る理由の1つです。

Answer 4

無理です。
10tトラックは長距離輸送が主ですから
航続距離稼げない以上実現できません。
物流ができないEVトラックには存在価値は全くありません。