静粛性にこだわった新型「ル・マン ファイブ」を試走。キモは忍者イメージの新技術
掲載 更新 carview! 文:竹内 龍男/写真:住友ゴム工業
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新型のメリットを確認するため、旧型ル・マンとの比較を一般道と高速道路で実施した。旧型「ル・マン4」は2016年に転がり抵抗の改良を実施。このタイヤは初試乗になる。トヨタ C-HR(215/60R17)、プリウス(195/65R15)、日産 ノート(185/65R15)を使用し、旧型ル・マン4を装着して走り出すと、平滑な路面では「ウォンウォン」とピッチノイズが聞こえてきた。荒れた路面では「ゴーッ」というロードノイズが割と大きめに発生していた。
一方、新型ル・マン ファイブ装着車に乗り換えると、まず気づくのが乗り心地の違いだ。先ほどの旧型ル・マン4では割と頻繁に拾っていた路面の凹凸が、新型では振動がすっきり消えてスムーズに走れる。荒れた路面で聞こえたロードノイズも小さくなり、平滑な路面のピッチノイズもしっかり抑えられていた。もちろん、サイレントコアの効果で、継ぎ目を通過したときの「コーン」と残る共鳴音も聞こえない。大きな段差ではタイヤが柔らかく吸収し、乗っていて楽だ。
新型の乗り心地と静粛性は大幅に向上していることが把握できた。VWゴルフ(225/45R17)やアウディA4(225/50R17)とル・マン ファイブの組み合わせは、快適性だけでなく走りもナチュラルでベストマッチ。偏平率が低いサイズは柔軟性とダンピングがハイバランス。偏平率が高いサイズはしなやかさが際立つイメージだ。
ダンロップのコンフォート系タイヤはビューロとル・マンがある。ビューロは大型サルーン向けで剛性が高い。ル・マンはコンパクトカーや軽自動車、2.5L以下のセダン、ミニバンがターゲット。ル・マン ファイブはラベリング制度の転がり抵抗AAをクリアし低燃費性も優秀。快適性を求めるユーザーにお薦めしたい。
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