新型3列シートSUV「マツダ CX-8」は、走りやデザインを諦めない新たなファミリーカー
掲載 更新 carview! 写真:小林 俊樹、マツダ
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9月14日、新型3列シートクロスオーバーSUVの「マツダ CX-8」が発表された。グレードは「XD」「XD プロアクティブ」「XD Lパッケージ」の3タイプ、エンジンはディーゼルのみで、それぞれに2WD/AWDが設定される。価格は319万6800円~419万0400円。予約受注は9月14日、販売は12月14日から始まる。
新型CX-8はこれまでのファミリーミニバンに代わる選択肢として、マツダの国内向けSUVラインアップの頂点に立つモデル。3列すべての乗員が快適に過ごせるパッケージを実現しながら、伸びやかさや水平基調を際立たせた魂動デザインで包みこみ、新技術を盛りこんだ「スカイアクティブ-D 2.2」や「サポカーS・ワイド」に該当する先進安全技術を標準装備する。
新型CX-8の登場によって、マツダの3列シート車「ビアンテ」「プレマシー」は遂に姿を消すことになる。
多人数乗車×デザイン×走り、これらを高次元でバランスさせることを狙ったという新型CX-8。ボディサイズは、全長4900×全幅1840×全高1730mm、ホイールベース2930mm。「CX-5」と比べると、355mm長く、幅は同じで、40mm背が高く、ホイールベースは230mm長い。
延長されたスペースに備わる3列シートは、1列目が189cm/2列目が186cm/3列目が170cm程度の人が快適に座れることを想定して設計されている。とくにシート前後と左右の自由度に注力し、2列目シートは幅を贅沢に使いつつ、120mmのスライド機構も備える。3列目シートのレッグスペースも、プレマシーを上回る760mmを確保した。
多様なライフスタイルに対応するため、2列目シートは「6人乗りのキャプテンシート+セカンドシートコンソール(XD Lパッケージのみ)」、「6人乗りのキャプテンシート+ウォークスルー」、「7人乗りのベンチシート」という3つのバリエーションが用意される。
ラゲッジ容量は、定員乗車時が239L、3列目シートを倒すと572L(+床下に65Lのサブトランク)。2&3列目シートを倒せば、2台のマウンテンバイクを積んだり、大人2人が仮眠できる段差のないフラットなスペースが広がる。
また、750kg以下のキャンピングトレーラーなどを牽引できるトレーラーヒッチ(ショップOP)を用意するほか、牽引時の走行安定性を高めるトレーラー・スタビリティ・アシスト(TSA)を全グレードに標準装備する。
パワートレーンは、2.2リッター直噴ターボディーゼルの「スカイアクティブ-D 2.2」+6速ATという組み合わせこそお馴染みだが、ボディの大きさや重さを感じさせない力強い走りと好燃費を両立するべく、さまざまな新技術が採用されている。
キモとなるのは、マツダが「急速多段燃焼」と呼ぶ、少量の燃料を多段かつ高圧で微細噴霧化して噴射する燃焼コンセプト。超高応答インジェクターや段付きエッグシェイプピストン、可変ジオメトリーターボチャージャーといった新技術を組み合わせることで、最高出力は175psから190ps/4500rpmに、最大トルクは420Nmから450Nm/2000rpmにそれぞれ向上している。
それと同時に燃費や静粛性も向上させ、2WD車のJC08モード燃費は、車重が200kg以上軽い「CX-5」の18.0km/Lと同等の17.6km/L。WLTCモード燃費は15.8km/L(市街地=12.7km/L、郊外=15.7km/L、高速道路=18.0km/L)。
安全装備は「歩行者検知機能付き自動ブレーキ」、「レーンキープアシスト」、「ブラインドスポットモニタリング」、前進&後退ともに対応した「AT誤発進抑制制御」などを全グレードで標準装備。さらに駆動トルクを制御して車両の安定性を向上させる「G-ベクタリングコントロール」を標準とし、新開発の「360°ビューモニター」もオプションで設定した。Aピラーの後方配置やミラー付け根からの視界など、前後左右のあらゆる“視認性”を追求している点もマツダらしい特長になる。
CX-8 XD(2WD/AWD)=319万6800円/342万9000円
CX-8 XD プロアクティブ(2WD/AWD)=353万7000円/376万9200円
CX-8 XD Lパッケージ(2WD/AWD)=395万8200円/419万0400円
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