N-BOX スラッシュ登場、デザイン&サウンドに注目
掲載 更新 carview! 写真:中野 英幸
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ホンダは12月22日、Nシリーズの第5弾となるN-BOX SLASH(エヌボックス スラッシュ)を発売した。新型では広さや使い勝手といった実用性よりも、個性的なデザインと、重低音&高音質なサウンドを追求した「ファンキー(=型破り)」な軽自動車を目指したという。価格は、NA車が138万円~177万円、ターボ車が159万円~188万円。すべてのタイプにFFと4WDが設定される(2トーンカラースタイルはそれぞれ5万9400円高)。
アメリカのカスタムショップを視察してイメージを広げたというデザイン。N-BOXよりも全高を110mm低くし、リアに向かってウインドウラインをせり上げることでクーペのようなスタイルを演出した。さらにリアのドアハンドルをウインドウフレームに隠すことで2ドアに見える効果を狙ったという。
内装には、1950年~1960年代のアメリカのファッションや音楽、カルチャーなどをモチーフにした5つのスタイルが用意される。標準では、当時の雑貨や家電をイメージしたベージュ基調の「ブライトロッド スタイル」と、ホットロッドと呼ばれるカスタムカーをイメージしたブラック基調の「ストリートロッド スタイル」を用意(※タイプ別設定)。タイプ別オプションでは、カリフォルニアのダイナー(カフェ&レストラン)をイメージして赤基調にチェッカーフラッグをあしらった「カリフォルニア ダイナー スタイル」ほか、サーフ&ドライブをイメージした「ハワイ グライド スタイル」、ジャズやブルースが演奏されるライブハウスをイメージした「テネシー セッション スタイル」の3種が設定される。
N-BOX スラッシュのもう一つのハイライトが新開発のサウンドマッピングシステム(※タイプ別設定)。音響ブランドのFOSTEXと共同開発したバックロードホーン型サブウーファーをインパネセンター下部に設置し、8個のスピーカーレイアウトを最適化することで臨場感のある高音質なサウンドを追求した。プリ/パワーをセパレートした7ch・360Wの MOS-FETアンプも新開発。同時に、ダッシュボードインシュレーターの形状改善、フロントフェンダーエンクロージャーの採用などで静粛性向上が図られたうえ、より高音質な環境を求めるユーザー向けには、オプションで微振動を低減する専用デッドニングキットも用意されている。
N-BOX搭載エンジンとCVTにチューニングを加え、燃費はNA車で25.8km/L、ターボ車で24.0km/Lと、それぞれ0.6km/L向上させている(JC08モード燃費、GグレードのFFモデル)。またN-BOXに対してサスペンションを約10mmローダウン、リアダンパー径の20%拡大によって、乗り心地と操縦安定性を高めたという。
安全装備としては、坂道発進やパーキングブレーキ解除などの負担を軽減する、新開発の電子制御パーキングブレーキを初採用。エマージェンシーストップシグナルやVSA(横滑り防止装置)、ヒルスタートアシストは全タイプに標準で装備される。約30km/h以下での衝突の回避・軽減を支援する自動ブレーキと誤発進抑制機能を備えたシティブレーキアクティブシステムはタイプ別の設定となる。
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