スズキ新型アルト登場 価格はほぼ据え置き!
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
掲載 更新 carview! 写真:篠原 晃一
1979年「スズキ アルト47万円」で衝撃的デビューを果たしてからちょうど30年目にあたる今年、7世代目アルトが誕生。ホイールベースの延長による室内空間の拡大、大胆なデザインチェンジと燃費性能アップを図りながらも、ほぼ価格据え置きという競争力の高いモデルとして登場する。
エクステリアは、四角い縦目にボクシイスタイルが特徴的だった従来から一転、ヘッドラインプは最近のスズキ車に多く見られるアーモンド型を採用し、より丸みを帯びたボンネットで新しいアルトの顔を造り上げた。サイドはフロントからリアにかけて伸びやかに流れるルーフラインと前後ホイールハウス結ぶプレスラインで、スタイリッシュさと見た目の広さ感を高めている。
インテリアは、横基調のインパネで室内の広さ感を強調。エアコンやオーディオ周りの各パーツを円や丸みを帯びた柔らかいフォルムで構成する事で親しみやすさをアピールしている。ハザードランプの位置を見直した他、助手席側インパネトレーを新たに採用するなど使い勝手も向上している。
新型アルトはワゴンRのプラットフォームを新採用。ホイールベースは40mm延長され、2400mm。前後乗員間距離は15mm拡大され、後席の居住性がアップした。全高も先代から35mm拡大され、10mmアップした前席のヒップポイントにより運転時の視認性が向上。後席は頭上空間が拡大されており、チャイルドシートの着脱などにも配慮がなされた。
また、サスペンションの軽量化・取り付け剛性アップを図ることで操縦安定性を向上。リアサスにはウレタン製バンプストッパーが採用されるなど、乗り心地の向上にも期待がもてる。
特筆すべきはやはりその環境性能。全車に可変バルブタイミング機構を搭載したVVT付エンジンを標準化した他、新型パレットから採用される副変速機付CVTを採用(G、X)。車体も超高張力鋼板の採用を拡大するなど、先代から約10kg程軽くなった他、空力性能を改善し、CVT/FF車で24.5km/Lをマークする。また先代の3速ATをすべて4速AT化しており、ロックアップ機構を追加することで燃費を向上(4速AT/FF車=22.5km/L)。その結果、商用車含む全車で、エコカー減税75%対象を実現した。
装備面では、ボックスティッシュと書類を同時に収納できる大容量のグローブボックスを採用した他、前席ドリンクホルダーの数を2→3個に増やすなど、使い勝手を向上。最上位グレードの「X」は、キーレスプッシュスタートシステムやLEDサイドターンランプ、前席・照明付バニティミラーや運転席シートリフターを装備する。
価格は、「E・4速AT/FF」=73万2900円 ~ 「X・CVT/4WD」=115万7100円まで。月販目標台数は7000台。
※商用車「アルト バン VP・5速MT/FF」=67万7250円
※5速MT車は2010年2月~発売。
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