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新型プリウス、正式デビュー前から大ヒット!

■わずか1ヶ月で、5万台(!)を受注

4月1日から先行予約が始まった新型プリウスは、すでに5万台に迫る台数を受注。このままの調子が続けば、正式デビューを迎える5月18日には6~7万台に達する勢いだ。想定以上の反響を受けたトヨタでは、生産体制の見直しを図って、納車待ち期間の短縮に努めているとのこと。

新型プリウスは、量産ガソリン乗用車では世界一(2009年3月現在)の38.0km/リッターという優れた燃費性能もさることながら、内外装の品質感やドライビングプレジャーが飛躍的に向上している様子。詳しくは、富士スピードウェイで行われたプロトタイプの試乗レポートで。また205万円~と言われる新型プリウスの価格決定に多大な影響を及ぼした「ホンダ インサイト」も併せてチェックして欲しい。

■エコカー減税も追い風に

新型プリウスの驚異的な受注ペースには、4月から始まった低公害車への優遇税制、いわゆる「エコカー減税」も追い風になっているとみられる。エコカー減税では、プリウスやインサイトといったハイブリッド車は、自動車重量税&自動車取得税が100%免除。具体的な減税額は車両総重量などに応じて決まるため、新型プリウスではまだ明らかになっていないが、現行プリウスでは15万~20万円程度が“浮く”ことになる。また毎年かかる自動車税も50%減税の措置を受けることができ、さらに一部の有料道路では「低公害車割引」も受けることができるなど、ハイブリッドカー購入の金銭的メリットはやはり無視できない。ちなみにエコカー減税の有効期限は、自動車重量税が2012年4月30日まで、自動車取得税が2012年3月31日まで、自動車税が2010年3月31日まで。

現在、自動車重量税と自動車取得税が100%免除となる“エコ”なモデルは、トヨタではエスティマハイブリッドやクラウンハイブリッド、ハリアーハイブリッド、レクサスLS600h/600hL、GS450h。ホンダではインサイト&シビックハイブリッド、日産ではクリーンディーゼル車のエクストレイル20GT、ダイハツではハイゼットカーゴハイブリッドが該当する。

■世界に広がるプリウスの輪

北米には5月後半、欧州には7月に投入予定の新型プリウス。北米での価格も先日発表され、廉価版の「プリウスI」は2万1000ドル(約203万7000円、1ドル=97円計算)と、先代モデルよりもかなりお得な価格設定とされている。また欧州各国で広がりを見せる、古いクルマから環境対応車への買い替えを助成する「スクラップ・インセンティブ」などの効果も期待して、大幅な生産増強も計画しているという。

さらにトヨタでは、家庭用電源から充電できる「プラグイン・ハイブリッド車」の開発も急ピッチで進めていて、今年の年末頃には日米欧などで計500台がリース販売される模様。プリウスをはじめとしたハイブリッドカーは、“21世紀のスタンダードカー”としての地盤を着々と固めていきそうだ。

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