新型ステップワゴン試乗、全方位に考えられた隙のない完成度
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
掲載 更新 carview! 文:島下 泰久/写真:小林 俊樹
まずは1列目から乗り込んでみる。横方向に広がり感のあるデザインはスッキリしていて好印象。実際に前方、三角窓を通して見る斜め前方、そして側方とも視界が開けていて開放感は高い。
2列目はロングスライド式。一番後ろまで下げれば足をブラブラできるぐらいの余裕が生まれる。前席背面に備わるテーブルは耐荷重2kgで、作りがしっかりしている。シアターレイアウトのおかげで前方視界も悪くない。標準は左右独立のキャプテンシートだが、オプションで6:4分割式のベンチシートを選ぶこともでき、その場合には乗車定員は8名となる。
そして3列目も、思った以上にしっかり座れる。スペース的にガマンが要らないだけでなくクッションも効いている。視界も良いし、乗降性も悪くない。さすがに中央席はヘッドレストの位置もずれていて、完全に緊急用だが、左右席は東京から箱根までだって平気だろう。ドリンクホルダーも山ほどあるし…。
そう、新型ステップワゴンのインテリアはこうした便利に使うための装備が本当に充実しているのだ。ドリンクホルダーは何と16個。コンビニフックは10ヶ所あり、電源も1列目と3列目に標準、2列目にもオプションで備わる。そんなにドリンクを飲むわけではないが、使い途は他にも色々あるし、コンビニフックもインテリアに自然に馴染むデザインとされていて、所帯染みた感じが無い。
強いて言えば、ドアポケットが浅くて、入れにくいし走行中に物がこぼれそうなのと、ダッシュボード上面の蓋付き小物入れの開け閉めがしにくいのは減点。けれども、全体的には十分に配慮されていると言える。
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