新型シエンタのグレード別標準装備の違いや物足りないときの対処法も解説【購入ガイド】
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トヨタのミニバンにはいくつかの種類がありますが、最もコンパクトな5ナンバーサイズのモデルがシエンタです。トヨタは豊富なボディタイプやグレードをラインナップしていますが、選択肢の多さに悩んでしまう方もいるのではないでしょうか。
普段使いにちょうど良いサイズ感と運転しやすさが魅力のシエンタは、ファミリー層や運転に自信がない方から高く支持されています。グレード選びの際は、どのようなポイントに着目すれば良いのでしょうか。上手な車選びに役立つ情報をご紹介します。
目次
使い勝手が良いシエンタは、グレードラインナップが豊富で、選択肢が多いことも人気の理由です。後悔しないグレード選びのためには、自分の使用目的や重視したい条件について確認しておく必要があります。
シエンタのグレードラインナップには、どのような特徴があるのでしょうか。事前に把握しておきたい基本情報を押さえておきましょう。
トヨタ シエンタは「小粋でユースフルな7人乗り」をコンセプトとして、2003年にデビューしました。使いやすさや経済性にこだわったコンパクトサイズのミニバンです。
2015年には、ミニバンの概念を変えたスポーティなエクステリアが特徴の2代目が誕生しています。機能的で質感高いモデルとして人気です。
2022年8月にはフルモデルチェンジが施され、3代目シエンタとなりました。丸みを帯びたスクエアボディが親しみを感じます。2列/3列シート、ガソリン/ハイブリッドなど、人それぞれのニーズに合わせたグレードラインナップです。
シエンタを選ぶ際は、パワートレインや乗車人数に着目できます。現行モデルの3代目新型シエンタについては、下記表を参照してください。
パワートレイン | 乗車定員 | 駆動方式 | 新車価格 |
---|---|---|---|
ガソリン | 5名 | 2WD | 195万円 |
ガソリン | 7名 | 2WD | 199万円 |
ハイブリッド | 5名 | 2WD | 238万円 |
ハイブリッド | 5名 | E-Four(4WD) | 257万8,000円 |
ハイブリッド | 7名 | 2WD | 242万円 |
ハイブリッド | 7名 | E-Four(4WD) | 261万8,000円 |
パワートレイン | 乗車定員 | 駆動方式 | 新車価格 |
---|---|---|---|
ガソ リン | 5名 | 2WD | 230万円 |
ガソ リン | 7名 | 2WD | 234万円 |
ハイブリッド | 5名 | 2WD | 265万円 |
ハイブリッド | 5名 | E-Four(4WD) | 284万8,000円 |
ハイブリッド | 7名 | 2WD | 269万円 |
ハイブリッド | 7名 | E-Four(4WD) | 288万8,000円 |
パワートレイン | 乗車定員 | 駆動方式 | 新車価格 |
---|---|---|---|
ガソリン | 5名 | 2WD | 252万円 |
ガソリン | 7名 | 2WD | 256万円 |
ハイブリッド | 5名 | 2WD | 287万円 |
ハイブリッド | 5名 | E-Four(4WD) | 306万8,000円 |
ハイブリッド | 7名 | 2WD | 291万円 |
ハイブリッド | 7名 | E-Four(4WD) | 310万8,000円 |
シエンタには、個性豊かなボディカラーが用意されています。XグレードとG/Zグレードでは、選べるボディカラーが異なるため注意しましょう。ガソリン車とハイブリッド車での違いはありません。
シエンタは、トヨタの他車ミニバンとは異なり、精悍さというよりもかわいらしさが強調されたエクステリアデザインです。四角くて丸いシルエットは、見れば見るほど愛着が湧きます。遊び心があるおしゃれなボディカラーを選択できることもポイントです。
室内高にゆとりがあるため、車内での着替えや移動も楽に行えます。リラックスできる車内空間は、ロングドライブでもさほど疲れません。
荷室スペースも広く、多彩なシートアレンジが可能なため、アイデア次第でたくさんの荷物を積めます。アクティブな方におすすめの車です。
シエンタのガソリン車とハイブリッド車の違いを確認しておきましょう。簡易スペックは、下記のとおりです。パワートレインや乗車人数によるボディサイズに大きな違いはありません。
ガソリン車 | ハイブリッド車 | |
---|---|---|
車両サイズ(全長×全幅×全高:mm) | 4,260×1,695×1,695 | 4,260×1,695×1,695~1,715 |
室内寸法(長さ×幅×高さ:mm) | 2,030~2,545×1,530×1,300 | 同左 |
車両重量(kg) | 1,270~1,300 | 1,330~1,420 |
WLTCモード燃費(km/L) | 18.3~18.4 | 25.3~28.8 |
ファミリーカーとしての使用を視野に入れて設計されているシエンタは、小さな子どもや年配の方への優しさが感じられます。例えば、快適な乗り降りができる低床&フラットフロア、ワンタッチスイッチ付またはハンズフリーデュアルパワースライドドアなどです。
グレードごとの標準装備をチェックしてみましょう。
全グレードのフロントおよびハイブリッド2WD車のリアバンパー下部には、エアスパッツが標準装備されています。タイヤは、185/65R15&15×51/2Jスチールホイールの樹脂フルキャップ装備で、Zグレードのみダークグレーメタリック×シルバーメタリック塗装です。
グリルモールは、X/Gグレードはブラック塗装、Zグレードは金属調に塗装されています。フロント&リアデザインもXグレードのみ違うため、容易に見分けることが可能です。
X/Gグレードのヘッドランプは、マニュアルレベリング機能付2灯式LEDなのに対し、ZグレードはBi-Beam LEDタイプで、ターンランプやクリアランスランプもLED仕様が採用されています。
スライドドアは、Zグレードのみハンズフリー機能搭載です。シフトレバーは、ガソリン車には10速シーケンシャルシフトマチック付ストレート式が採用されています。ハイブリッド車のX/Gグレードはストレート式、Zグレードはエレクトロシフトマチック採用です。
X/Gグレードのブラック基調インパネに対し、Zグレードはファブリック巻き仕様のため、質感が向上しています。G/Zのドアアームレストはファブリック巻き、Zのフロントインサイドドアハンドルはシルバー塗装です。
インテリアカラーの標準設定色はブラックですが、Gグレードではカーキを、Zではカーキとフロマージュという選択肢があります。
シエンタには、トヨタの先進安全技術Toyota Safety Senseが搭載されています。基本的装備内容は全グレード共通ですが、Zグレードはさらに充実した装備のため確認しましょう。
例えば、X/Gはオートマチックハイビームに対し、Zグレードはアダプティブハイビームシステムです。加えて、ハイブリッド車のZには停止保持機能付きのレーダークルーズコントロールや、ドライバー異常時対応システムが搭載されています。
車両接近通報装置は、ハイブリッド車のみ搭載です。他にも、有料メーカーオプションの充実した安全装備を選べます。
ガソリン車とハイブリッド車では、全体的な内外装デザインや安全装備内容に大きな違いはありません。
ハイブリッドシステム搭載による必要なスイッチ類やシフトレバー、マルチインフォメーションディスプレイなどが細かな相違点です。
例えば、EVドライブモードスイッチやハイブリッドシステムインジケーターは、ハイブリッド車のみ搭載されています。一方、エコドライブインジケーターは、ガソリン車のみ搭載です。
シエンタを選ぶ際は、グレードごとの装備内容と自分の用途や使い方を比較して、必要な装備が搭載されているかをチェックしましょう。
好みや必要条件に多少物足りないと思う場合は、シエンタに用意されている純正アクセサリーやパッケージオプションを活用できます。
ドライブの際に、ナビはもちろん音楽も楽しみたい方におすすめなのは、7インチナビ NSZT-W68Tです。テレビ・DVD・CDなどの音楽メディアに対応しています。
子どもや友人などを後席に乗せる機会が多い方には、美しくて鮮やかな映像が魅力の12.1型後席ディスプレイ V12T-R72Cがおすすめです。サウンドパッケージの「プレミアムサウンド8chスピーカー&ダブルツィーターシステム」は、どのシートに座っても臨場感あふれるサウンドが楽しめます。
ナビ連動タイプのETCユニットも用意されているため、高速走行が多い方は検討しましょう。
シエンタには、3種類のメーカーパッケージオプションが用意されています。詳細は、下記のとおりです。
パッケージ名 | 装備内容 |
---|---|
コンフォートパッケージ (G/Zグレードで選択可) | ・UVカット・IRカット機能付ウインドシールドグリーンガラス(合わせ・高遮音性ガラス) ・スーパーUVカット・IRカット機能付フロントドアグリーンガラスおよびプライバシーガラス(スライドドア・リヤクォーター・バックドア) ・シートヒーター ・ステアリングヒーター ・本革巻き3本スポークステアリングホイール(シルバー加飾付) |
ナビレディパッケージ (Xグレードで選択可) | ・バックカメラ ・6スピーカー |
ファンツールパッケージ (G/Zグレードで選択可) | ・カラードドアサッシュ(センターピラー) ・内装色カーキ |
自分の希望条件を全て叶えられるグレードに出会うのは、難しい場合が多くあります。どの条件を重視したいかを絞って、より近いものを選びましょう。代表的な希望条件、金銭面や安全面を重視するケースについて解説します。
購入費用を予算内に抑えたい場合や購入後の維持費など、金銭面を重視したい場合は、コストパフォーマンスが良いGグレードのガソリン車がおすすめです。ハイブリッド車より購入費用が安く設定されており、Xグレードよりも標準装備が充実しています。
ハイブリッドモデルよりは燃費性能は劣るものの、初期費用と比較するとコスパが良いという声が多数です。
安全面や快適面を重視したい場合は、安全性能などがフル装備のZグレード ハイブリッドモデルがおすすめです。
トヨタ チームメイト アドバンストパーク+パーキングサポートブレーキや、パノラミックビューモニター+パーキングサポートブレーキといったメーカーオプションは、ハイブリッドZグレードのみで選べます。金額面はアップするものの、満足度は高いグレードです。
シエンタは、人気が高く新車販売台数も多いため、中古車市場への流通台数も多い傾向です。初代も2代目も事あるごとにマイナーチェンジを繰り返してきました。
初代の2013年式9月モデルの中古車相場価格は、2022年9月27日現在で0.1万円~159.9万円です。2代目の2021年6月モデルでは、69万円~280.5万円が中古車相場価格となっています。マイナーチェンジモデルごとに若干違いがあるため、好みに合うシエンタを探してみましょう。
シエンタは、各グレードにそれぞれ5人乗りと7人乗りを用意しています。5人乗りであれば2列シート、7人乗りであれば3列シート仕様です。
荷室長は、セカンドシートクッションからは1,525mm、シートスライド最前端時は990mmとなっています。室内空間や荷室スペースを自由にアレンジ可能なため、ニーズに合わせて選びましょう。
シエンタのシートは、シンプル操作で簡単に格納可能です。2列シート車は、乗車人数や荷物の大きさ・長さに合わせて、4つのモードにシートアレンジできます。ノーマルモード・フロントシートフラットモード・ハーフラゲージモード・フラットラゲージモードの4種類です。
フラットにする際は、フロントシートのヘッドレストを取り外すことで簡単にスペースを確保できます。荷物を載せるだけでなく、車中泊も可能です。
3列シート車では、セカンドシートを最前にスライドさせ、回転させながら折り畳めます。また、サードシートはセカンドシートの下部に格納可能です。
合計5つのシートアレンジができます。ノーマルモード・フロントシートフラットモード・サードシートアレンジモード・ハーフラゲージモード・フラットラゲージモードの5種類です。
家族で旅行やアウトドアに出かける際も、荷物をたくさん積めるとともに、快適に過ごせるスペースを確保できます。
人それぞれ生活環境や好みは異なり、車の用途や使い方に違いがあります。サイズや乗車人数など使用目的に合わなければ、使い勝手が悪い車になりかねません。そのため、各自動車メーカーは、同じ車種でも特徴が異なるグレードを用意しています。
シエンタは、幅広いニーズに合わせたグレードラインナップが魅力です。より快適なドライブを楽しむために、希望条件や生活環境とも照らし合わせながら、グレードを検討してみましょう。
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