SL65AMGブラックシリーズ×清水和夫 前編!
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
掲載 更新 carview! 文:清水 和夫/写真:メルセデス・ベンツ日本
今回試乗するSL65AMGのブラックシリーズは三作目だという。日本に上陸していないので知らなかったがSLK55AMGとCLK63AMGにはブラックシリーズが存在する。しかし、三作目のSL65AMGブラックシリーズはそのパフォーマンスでは文句なく最速のメルセデス~最強のAMGなのである。そもそもブラックシリーズはなぜ誕生したのだろか。
AMGのマーケティング担当は「ポルシェGT2やF430スクーデリアのようにサーキットを速く走ることができるモデルを開発した」と言う。そこでAMGではレーシングカーのノウハウでブラックシリーズを開発したのだ。
速く走る特効薬は軽量化だ。軽さは「加速・減速・旋回」のすべての運動に効果的。ところがエンジンのパワーアップは加速しか効果はない。むしろパワーアップすると、コーナーリングが難しくなったり、ブレーキの利きも悪くなる。それほどスピードを高めることはリスクが高い。
そこでSL65AMGのブラックシリーズはマクラーレンSLRで培ったカーボン技術を駆使して、徹底的に軽量化した。その甲斐あって欧州仕様はSL65AMGから250Kgも軽いのだ。エンジンのパワーアップとブレーキ性能アップのコストが5000万近いのだが、フルカーボンのSLRがV8ツインチャージャーで6000万円であることを考えると、SLの値段は妥当かもしれない。
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